『平成狸合戦ぽんぽこ』のなかで、『平家物語』のワンシーンが描かれています。
それは、「妖怪大作戦」のために変化の訓練をしているときの挿話として描かれました。長老狸の太三郎禿狸999歳の誕生日を祝うシーンで、正吉が「若き日にご覧になった那須の与一をお願いします!」と言ったところから始まります。
『平成狸合戦ぽんぽこ』のなかで、『平家物語』のワンシーンが描かれています。
それは、「妖怪大作戦」のために変化の訓練をしているときの挿話として描かれました。長老狸の太三郎禿狸999歳の誕生日を祝うシーンで、正吉が「若き日にご覧になった那須の与一をお願いします!」と言ったところから始まります。
『平成狸合戦ぽんぽこ』には三長老のタヌキが登場します。
四国の伝説の狸とされる六代目金長狸に、太三郎禿狸、隠神刑部が登場し、伝説にちなんだ神通力によって、妖怪大作戦などを披露します。
この三長老は、この映画だけの空想ではなくて、実際に四国に残っている伝説を引き継ぐかたちで描かれています。
ジブリ作品において、初めてCGが使用されたのは『もののけ姫』だと思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、実際は『平成狸合戦ぽんぽこ』で初めて活用されているのです。どこで使われているかというと、図書館でおろくが若手タヌキに資料を見せながら講義をするシーンです。
『平成狸合戦ぽんぽこ』の中で、気性の激しい権太が拳でテレビを殴り壊すシーンがあります。
タヌキたちが妖怪大作戦を決行したにもかかわらず、それらは人間が行なったこととされる報道を見て、怒った権太がブラウン管を叩き割るという迫力あるシーンです。
『平成狸合戦ぽんぽこ』に登場する二足歩行で歩くタヌキたち。これには実は名称があって、滋賀県の名産である信楽焼の狸の置物にちなんで、直立の二足歩行をする状態を「信楽ぶり」と呼んでいます。
そして、これだけではなくて、本作には計4種類の姿のタヌキが存在ます。それでは、1体ずつご紹介しましょう。
『平成狸合戦ぽんぽこ』には、様々なタヌキのキャラクターが登場します。このタヌキたちにはモデルがいるそうで、実は東映動画の歴史を描いているのだそうです。
主人公ともいえる正吉は高畑勲監督自身を描いていて、特攻して死んでしまう気性の荒い権太は宮崎駿監督をモデルとしています。
今では『平成狸合戦ぽんぽこ』というタイトルも当たり前になっているので、特に違和感を抱かないかもしれませんけど、これまでのジブリ作品と比較してみると、タイトルに毛色の違いを感じないでしょうか?
どこか洗練されていない感じもあるし、タイトルに元号が入っているのも珍しいですよね。
1992年にスタジオジブリの新社屋が完成し、そこで初めて作られることになった作品が『平成狸合戦ぽんぽこ』です。
同作は多摩丘陵を舞台に、ニュータウンの建設をめぐる話をタヌキの視点から描いた作品ですが、当初は四国を舞台にしたタヌキの映画『阿波の狸合戦』が検討されていました。
『耳をすませば』のエンドロールには、ストーリーが含まれています。
土手の上を歩いているあのシーン、実は天沢聖司が雫にプロポーズした日の朝から夕方までの一日を描いているのです。
近藤喜文監督は、告白をした杉村と夕子のその後を描きたくて、エンディングに描くことにしたのだそうです。
『耳をすませば』の美術監督は黒田聡さんが担当しています。
現在では、数々の作品で重責を担っていますが、このときは初めての美術館監督となります。
ちなみに、作画監督もこのときが初めての高坂希太郎さんが務めています。