宮崎駿監督の引退後の初仕事となった「クルミわり人形とネズミの王さま展」が、三鷹の森ジブリ美術館で現在開催中です。来年の5月まで開催されているので、まだ見に行っていない方は、期間内に足を運んでみてはいかがでしょう。
宮崎駿監督が、イラスト付きで描いた解説パネルをもとに、「クルミわり人形」を楽しむことができます。



現在、一般的に知られている「クルミわり人形」は、19世紀後半にフランスで刊行された改訂版だそうです。
こちらは、バレエで知られている物語で、原作のもっていた辻褄の合わない話が整理されて、分かりやすくなっているそうです。

ちなみに、E.T.A.ホフマンによる原作では、主人公の女の子はマリーという名前ですが、バレエ版ではクララになっています。
名前が変更された理由については、宮崎監督の推測が展示パネルで見ることができるので、ぜひ美術館でご覧ください。

宮崎監督は、バレエ版もすばらしいけれど、E.T.A.ホフマンの辻褄が合わない世界に魅了されたと言います。
そこで、ホフマンの原作をもう一度、世の中に知らせるべく、今回の企画展示を考えたのだとか。
良いものを世の中に知らせていきたい、という宮崎監督の想いが、展示パネルを通して伝わってきました。

さて、そんな展示のなかで、宮崎監督は「クルミわり人形」の書籍について、2冊の本を推薦しています。

ひとつは、主人公がクララとなったバレエ版の絵本『くるみわりにんぎょう』。
こちらは、宮崎監督が『風立ちぬ』製作中に出会い、何度も読み返していたそうです。

そして、もう一冊は、岩波少年文庫から出ている『クルミわりとネズミの王様』です。
宮崎監督曰く、この岩波少年文庫の訳なら、E.T.A.ホフマンも納得してくれる内容になっているそうです。

どちらの作品も、ジブリ美術館のトライホークスで購入することができます。
ちなみに、『クルミわりとネズミの王様』のほうは美術館限定で、宮崎駿監督が描いたオリジナルカバーで発売されています。垂涎の一品ですね。

 

主人公、クララの「くるみわりにんぎょう」

バレエで知られる有名なクリスマスの物語に、イギリスで人気のイラストレーターがやわらかいタッチで絵をつけました。うっとりするような、かわいらしく美しい世界を、詩人・蜂飼耳の訳で紡ぎ出される幻想的な物語。

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岩波少年文庫『クルミわりとネズミの王様』

クリスマスイヴの日、フリッツとマリーのきょうだいは、不思議なドロッセルマイヤーおじさんからのプレゼントを心待ちにしていました。たくさんのおもちゃの中に、マリーはクルミわりを見つけます……夢と現実が入りまじって紡ぎ出されるドイツの幻想的な物語。

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