『となりのトトロ』にまつわる都市伝説というのが、昔からささやかれています。
物語のラストシーン、病院のお母さんを見ているサツキとメイたちは死んでいて、トトロは死神だったという説。サツキとメイには影がないので間違いない、などと言われています。
この説は、ネットを中心に瞬く間に広まっていき、有名な話となってしまい、『となりのトトロ』の裏設定と思い込んでいる人も多いようです。
しかし、鈴木敏夫プロデューサーは、この説を否定しています。「ジブリ汗まみれ」の滝本美織さんとの対談で語られました。
サツキとメイに影はある。都市伝説は関係ない。
滝本:
『トトロ』って、怖い話あるんですか?鈴木:
インターネットで、みんな騒いでるよね。もう、みんな死んでるんだとか。滝本:
でも私、メイちゃんとサツキちゃんの影を、ずっと終わりまで見てたんですけど、ずっとありますよね?鈴木:
あるよ。滝本:
途中で無くなるとか。鈴木:
みんな、そういうことを気にしてんだよ。野球の落合監督がいて、この人にまで聞かれちゃってね。で、おれがいちばん知らないんだよね。滝本:
じゃあ、関係ないんだ。鈴木:
関係ない。滝本:
ここで明らかになりましたよ。よかったスッキリした(笑)。
野球の落合博満さんまで、この説を気にしていたんですね。
ちなみに、この説は、スタジオジブリの公式サイトでも否定されています。
ここでは、サツキとメイに影がないのは作画上で不要と判断したためと記されています。エンドロールのことを指しているのでしょうか。