千と千尋の神隠し シーラカンスの胃袋

ジブリファンの間で長いこと謎の食べ物とされていた、『千と千尋の神隠し』でお父さんが食べていたプルンプルンの食べ物の正体が判明しました。
スタジオジブリが公式に映画の場面画像を提供したことから、かつてジブリに所属していた米林宏昌監督が自身の担当した作画シーンをTwitterでツイートしたことから明らかになりました。



スタジオジブリでは9月18日から、「常識の範囲でご自由にお使いください」という鈴木敏夫さんのメッセージの元、長編作品の場面画像の提供が始まっています。それに伴い米林監督が、自身の担当シーンをツイートし、食べ物の正体が「シーラカンスの胃袋」であると言及されています。

自身が原画を担当したというシーンでは、「千尋は長編の原画初だったので緊張しつつ、いろいろ研究しながら描きました。ハクにダンゴを食べさせるところはみんなで大型犬に触れながら動きを観察したなあ」とふり返り、「お父さんが食べてるブヨブヨした食べ物はシーラカンスの胃袋と絵コンテに書いてありました。ハクはシュッと動いてピタッと止まるので原画が少なくて楽チン。千尋はビクビクしてるので原画が多くて大変」と続けました。

出版されている絵コンテ全集には、「シーラカンスの胃袋」の記述は見当たらないため、そこは記憶違いだったようですが、作画時に宮崎駿監督が描いたレイアウトが配られていて、そこに記されていたようです。
そして、「原画よりも3倍くらいプルンプルンに修正された」と明かしています。

長らくジブリファンの中では謎の食べ物とされてきて、中華料理の似たものも候補に上がったりしていましたけど、急転直下で「シーラカンスの胃袋」と判明しました。

追記

米林監督の「シーラカンスの胃袋」ツイートがネットニュースになり、SNS上でも大きな話題になったことから、情報を修正されました。

米林監督の記憶によるもので、確たる証拠もないとのことで、「シーラカンスの胃袋」という説もある不思議な食べものということで落ち着いています。

但し、スタジオジブリ・レイアウト展の図録に収められている、食べ物のレイアウトには「まるでトロトロの子羊の胃袋のよう」と書かれているため、胃袋であることは間違いなさそうです。

もしかしたら、米林監督が目にしたのは、アニメーターに配布されたレイアウトに記されたものなのかもしれませんね。