「一生に一度は、映画館でジブリを。」と題して、6月26日からジブリ作品が4作、映画館で公開されました。
そのうち3作が週末の興行収入ランキングではTOP3にランクインし、ジブリ作品の人気の高さを示しています。
新作映画の公開が少ない状況とはいえ、TOP3を独占するこの結果は、旧作であってもジブリ作品は劇場公開の需要が高いことは明らかです。
今回、まず『千と千尋の神隠し』を観に行ってきましたが、劇場はほぼ満員になっていました。
客席を間引きしている状態なので、通常時の半数ということにはなりますが、旧作でコロナ禍の現状を考えれば凄いことです。
劇場に来ていた層を見ると、ハタチ前後の若い人たちが多かったです。
映画が終わったときに「初めて映画館で観れたー」とか、「『千と千尋』を劇場で観れるのは、一生に一度だね」などの感想を言い合っている人が多かったです。
考えてみれば、本作が公開されたのは2001年ですから、この年に生まれた人でも既に19歳になっています。
現在、20代前半の人たちは、ほとんどのジブリ作品を映画館で観ていないんじゃないでしょうか。
そう考えると、まだまだ他のジブリ作品にも、劇場上映の需要があるんじゃないかと思います。
今回、『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ゲド戦記』と4作が公開されました。
このリバイバル上映が、いつまで続くのかわからないですけど、1ヶ月ほど経てば客入りも落ちてきますので、ぜひ作品を変えて第2弾を行なってもらいたいです。
そこで、ジブリさんにお願いしたいのは、『海がきこえる』の上映です。
この作品って、コアな層には根強い人気があるんですけど、劇場作品ではなかったせいか、あまり多くの人には知られていないんですよね。
何せ、高知の「どんぐり共和国」の店員さんも、ジブリ作品ではないと思っていたくらいです(笑)。
ですので、今回のリバイバル上映は、『海がきこえる』をより多くの人に知ってもらう、絶好の機会だと思うのです。
それから、もう一つ上映してもらいたいのが、『耳をすませば』です。
この作品は、1995年の公開当時と同じように『耳をすませば』と『On Your Mark』の同時上映にしてもらいたいです。
『On Your Mark』の存在を知らない人も多いですし、知っている人であっても劇場で観たことがあるというジブリファンは、既に少数になっています。
スタジオジブリ作品のリバイバル上映に、これだけ需要があることがわかった今だからこそ、この機会に映画館とジブリ作品も盛り上がるような、第2弾の上映を期待しています。