『ルパン三世』LPレコード盤

宮崎駿監督の長編デビュー作として知られ、今もなお人気の高い『ルパン三世 カリオストロの城』。今年は、『ルパン三世』アニメーション化50周年記念ということもあって、劇場上映もされますし、BS12でテレビ放送もされます。40年以上前に公開された作品ですが、色あせるどころかファン層の幅が広がっているんじゃないでしょうか。



さらには、宮崎監督が演出を務めた、テレビシリーズの第145話『死の翼アルバトロス』、第155話『さらば愛しきルパンよ』。こちらの2作も、日本テレビの人気投票で上位にランクインし、なんと地上波で放送されることが決まりました。

ということで、今回は宮崎監督が演出を務めた『ルパン三世』のLPレコード盤をご紹介します。

『ルパン三世』LPレコード盤

このストリーミング時代に、なんで今更レコードなんだと思われるかもしれませんが、そんな時代だからこそのレコードなのです。
デジタルが主流となった世の中にあるアナログだから惹かれという、若干天邪鬼な面もあるでしょうか。針をセットして、レコードを回すという味わいある特別感。このひと手間がアイラブユーと、何かのCMでも言ってた気がします。

そんなわけで、まずご紹介するのがこちら。

『ルパン三世 カリオストロの城』ドラマ編 オリジナルサウンドトラック

『ルパン三世』LPレコード盤

こちらは「ドラマ編」とある通り、映画のBGM集ではありません。
ラジオドラマのように新たに収録されたものでもなく、映画の音源が収められたものです。

映画の音声だけで販売するなんて、現在ではあまり馴染みがないですよね。
しかし、昔は映像メディアが高価なため、そう簡単に手に入らなかったので、こういった音源で当時の子どもたちは映画の世界を楽しんでいたのだと思います。たぶん。

『ルパン三世』LPレコード盤

ただ注意が必要なのは、このレコードは本編の音声が完全収録されているわけではなく、カットされていることです。

おそらく、名シーンのみを収録という趣旨なのだと思いますが、端折っているのでシーンがけっこう飛びます。

しかし、帯にはそういったことも書かれていません。現在だと、がんがんクレームが出そうですけど、大雑把な時代だったので、何ともなかったのでしょうか。当時の子どもたちも、特に気にしていなかったかもしれません。たぶん。

『ルパン三世』LPレコード盤

こちらのレコードには、主要シーンの絵コンテとキャラクター表が掲載されています。

といっても、どちらも小さな印刷で、資料としてはおまけ程度のものです。

『ルパン三世』LPレコード盤

ちなみに、このレコードは、『ルパン三世 カリオストロの城』としては初のレコード化のようです。
1980年2月に発売されたので、映画公開の翌年ですね。

『ルパン三世 カリオストロの城』完全サントラ盤

『ルパン三世』LPレコード盤

完全サントラ盤とあるので、これは映画音楽が網羅されているんじゃないかと思うかもしれませんが、こちらも映画の音源がそのまま収められたドラマ版です。

帯にはそういった説明が一切ありませんが、当時の子どもたちは勘違いしなかったんでしょうか。

『ルパン三世』LPレコード盤

ちなみに、このレコード盤は1981年に発売されているので、先ほどの「ドラマ編」レコードの翌年となります。

こちらは名シーンのみの抽出ではなくて、映画の音源が完全収録された永久保存版! という趣旨のものでした。

しかし、なんとこのレコードは初期不良があって、とあるシーンが意図せずカットされたものが、世に出回っていたのです。

『ルパン三世』LPレコード盤

それは、ルパンが指輪に細工をして、カリオストロ伯爵の話を盗聴し、「聞いちゃった、聞いちゃった、お宝目当ての結婚式ぃ」という一連のシーンが抜け落ちているのです。

これは、当時、ちょっとした問題になったそうで、申請をした購入者には改めて収録し直した完全版が送られたそうです。リアルタイムで購入したという、フォロワーさんに教えて頂きました(笑)。

『ルパン三世』LPレコード盤

ちなみに、ぼくが持っているこのレコードもエラー品のほうでした。中古市場のどこかには、完全版も出回っているはずなので、出会えたらラッキーですね。
しかし、裏表紙のデザイン。このセンスはなんだろう(笑)。

『ルパン三世』TVスペシャル
『死の翼アルバトロス』『さらば愛しきルパンよ』

『ルパン三世』LPレコード盤

こちらは、宮崎監督が演出を務めたテレビシリーズ『ルパン三世』の第2シーズンです。

第145話『死の翼アルバトロス』と、第155話(最終話)『さらば愛しきルパンよ』の音源が、そのまま収録されています。

1982年に発売されているので、この時期は宮崎ルパンのレコードが、毎年発売されていたようです。

『ルパン三世』LPレコード盤

当時、この宮崎ルパンは、従来のシリーズとはテイストが違うため、日テレのスタッフからお蔵入りにされそうになったというエピソードもあります。

『ルパン三世』LPレコード盤

現在においても、『ルパン三世』ファンは、宮崎ルパンを別モノとして捉えていますが、こういった音源が発売されているところを見ると、当時から人気もあったということでしょうか。
当時の空気感というか、時代感覚が摑みづらいところではあります。

『ルパン三世 カリオストロの城』オリジナルサウンドトラックBGM集

『ルパン三世』LPレコード盤

そして、いよいよ発売されたのがこちら。
これは映画で使用された音楽が収録された、サウンドトラックBGM集ですね。ようやく、BGMのサウンドトラックが発売されました。

映画音楽を楽しみたい人は、こちらを購入してください。A面・B面合わせて17曲収録されています。

『ルパン三世』LPレコード盤

1983年に発売されたもので、当時はカセットテープも同時発売されたようです。当時は、これが当たり前だったようです。

現在でいえば、配信とCD発売が同時に開始される感じでしょうか。

『ルパン三世』LPレコード盤

帯には、「このレコードを賃貸業に使用することを禁じます。また無断でテープその他に録音することは法律で禁じられています」と記されています。なんだか、こういうところに時代を感じますね。

収録曲:
A面

1.非常線突破 バリエーショ
2.炎のたからもの バリエーションⅠ
3.忍び足
4.炎のたからもの バリエーションⅡ
5.地下水道の謎
6.炎のたからもの バリエーションⅢ
7.摩訶不思議
8.炎のたからもの

B面
1.そよ風の誘惑 バリエーション
2.ウェディング
3.ルンルン気分で
4.トロピカル・ウェイヴ・バリエーション
5.伯爵の陰謀
6.ミステリー・ゾーン
7.哀愁の一匹狼
8.恐怖の一夜
9.ミステリアス・ジャーニー・バリエーション

『ルパン三世』LPレコード盤

さて、レコードにはピンナップが付いていまして、本作の名場面が収められています。
「ピンナップ」って今ではあまり使わない言葉で、なんぞや、と思われるかもしれませんが、ピンで壁などに留めて飾るポスターのことです。

レコードには、だいたいこのピンナップが付属していて、現在ではこのピンナップに価値を見出す方もいるようです。

『ルパン三世』LPレコード盤

本作のピンナップは、祭司に化けたルパンとクラリスや、カリオストロ伯爵とクラリス、その他諸々のシーンが掲載されています。

以上が、宮崎ルパンのLPレコード紹介でした。

『ルパン三世』LPレコード盤

1980年から1983年にかけて毎年発売され、全部で4作が登場しました。
現在でも入手は難しくないので、気になるレコードがあったら、買ってみては如何でしょうか。


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