CUT 宮崎駿鈴木敏夫さんが、アメリカのメディアにて宮崎吾朗監督の最新作は「イギリス文学で、賢い少女が出てくる」と明かした件について、このヒントを基に、私はロアルド・ダールが書いた児童文学『マチルダは小さな大天才』ではないかと予想しています。
さてさて、この予想が当たっているかどうかは、お楽しみということですが、これまでにも当方ではジブリの次回作を予想してきました。



私の記憶が正しければ、スタジオジブリが新作を推測できるような形で情報を小出しにするようになったのは、『風立ちぬ』のときからだと思います。

『風立ちぬ』のとき

CUT
エンタメ・カルチャー情報誌の「CUT」2011年9月号では、宮崎駿監督のインタビューが掲載され、このときに宮崎監督の新作に関東大震災と戦争が描かれることが明かされました。

この内容から私は、宮崎監督が描いた漫画の『風立ちぬ』が原作ではないかと予想を立て、これは当たりました。

宮崎駿の新作は『風立ちぬ』? Cut 9月号で大いに語る

『思い出のマーニー』のとき

そして、『思い出のマーニー』のときは、タイトルが明かされる前にイラストがこっそりと公開されました。

2013年の夏に行なわれた、イオンシネマの劇場に歴代のジブリ作品のキャラクターが並ぶ大きな壁画が公開されるイベントがありました。
ここに、こっそりとマーニーのキャラクターが忍んでいたのです。「こっそり」というのは、次回のジブリ作品と銘打ったわけでもなく、鈴木さんが何かしらの説明をするわけでもなく、ただそこに誰も見たことのないキャラクターがいたわけです。

イオンシネマ マーニー『路上の人』

当時、そのキャラクターの容姿が、「堀田善衞展 スタジオジブリが描く乱世。」という展示で、堀田善衞作品のアニメーション映画化を試みるという企画で、宮崎吾朗監督が描いたイメージボードと似ているように思って、『路上の人』の映画化ではないかと予想を立てました。

謎の少女は、『路上の人』の登場人物?

しかし、ご存知の通り、作られたのは『思い出のマーニー』だったので、見事に外しています。

つまり、私の予想の正解率は50%です(笑)。

今回は『マチルダは小さな大天才』なのか?

今回明かされた「イギリスの本で、賢い少女が出る」というヒントから、私はロアルド・ダールの『マチルダは小さな大天才』ではないかと予想しました。

しかし、しかしです。
ロアルド・ダールの映像化権は、Netflixが獲得しているということがわかりました。

なにやら、『チョコレート工場の秘密』や『オ・ヤサシ巨人BFG』『マチルダは小さな大天才』などダール原作の多くの児童書から、文学作品の『少年』や『単独飛行』まで権利を取得しており、計16作品をアニメシリーズや単発アニメとして、Netflixがアニメーションを制作していくことが発表されていたのです。

これでは、ジブリが出る幕はないか。

と思ったんですけど、もう少し調べてみると、『チョコレート工場の秘密』については、既にワーナーブラザーズも映画化権を獲得していて、続編の制作を発表しているんですよね。
つまり、Netflixとは別口で映画化が進行しているようです。

同じように、ジブリも『マチルダは小さな大天才』の権利を獲得していて、映画化されるなんてことは……期待が薄いですかね(笑)。