となりのトトロ

先日、Twitterに「#一番為になったアニメから学んだこと」というハッシュタグが上がっていたので、ジブリ作品で一番為になったこと、影響を受けたことってなにかな? と一瞬考えたら、「自然観」という言葉が浮かんだので、そうツイートしました。しかし、最も影響を受けたのは、別のことだったかもしれません。



ジブリファンの皆さんは、ジブリ作品からどのような影響を受けているのでしょうか。

スタジオジブリ作品といったら、やはり環境問題や自然との付き合い方というものに、意識が高いように思うのですけど、その”自然”というものと繋がっていることとして、日本のオカルトに対する捉え方に、ぼくは最も強い影響を受けたかもしれません。

オカルトといえば、気味が悪かったり、おどろおどろしくて怖いといった印象が強いですけど、そういった世界だけではない、能天気な魑魅魍魎がこの国にはいるんだということを、宮崎駿監督から教えられたように思います。

大人になった今でこそ、親しみを持てるオカルトの世界があることを理解できますけど、子供の頃には知るすべもありません。そもそも、宮崎駿監督がいなかったら、オカルトというものに興味関心が持てずに、そこまで辿り着けなかったかもしれないです。

このオカルトに関する捉え方というのは、ジブリファンだけじゃなくて、多くの日本人に影響を与えているんじゃないかと思います。
ジブリファンではなくても、『となりトトロ』や『もののけ姫』を観たことがある人は多いですし、部屋の暗がりにはマックロクロスケがいて、森にはトトロやコダマがいる、突風が吹いたときはネコバスが走っている、という感覚を持つ人はいるんじゃないでしょうか。

宮崎駿・高畑勲作品を始めとする、ジブリの映画から多くの影響を受けてきましたけど、最も強く影響を受けたことは、オカルトに対する捉え方だったかもしれません。

となりのトトロ

神道では、無垢な子供がもっとも神に近い存在とされていて、そういった考えが『となりのトトロ』にもあるものと思われます。

「そりゃ妖怪ですか?」
「そったら恐ろしげなもんじゃねえよぉ」

『となりのトトロ』冒頭の、なんてことないワンシーンですけど、この作品で伝えたことの影響力は、ものすごく大きかったんじゃないでしょうか。

あなたは、ジブリ作品からどんな影響を受けましたか?