『思い出のマーニー』彩香『思い出のマーニー』には第三のヒロインがいることが、ついに公表されましたね。
映画を観た人は、既にご存知のとおりですが、東京から海辺の村に引っ越してきたメガネの少女・彩香(さやか)役を、杉咲花さんが務めています。物語の鍵を握る、重要な役回りとなります。



『思い出のマーニー』のWヒロイン、杏奈とマーニーは、これまでのジブリ作品のヒロインからは、離れたキャラクタだったと思います。ところが、彩香はジブリ作品のヒロイン像そのもの。まるで、宮崎駿作品のとあるキャラが成長した姿を想起させます。
この重要な役柄を、杉咲さんは見事に演じ切り、アフレコ時には米林宏昌監督もイメージ通りだと大絶賛したとのこと。

杉咲さんは、ジブリ作品の声優を務めたことを以下のようにコメント。
「小さいころからジブリ作品をたくさん見てきたので、まさか自分がジブリ作品の声優をできるなんて想像もしていませんでした。本当にびっくりしましたし、私でいいのかな? とも思いました。どんな映像になるのか、色々想像を膨らませながら楽しく台本を読んでいたのですが、アフレコでは声ひとつで感情を伝えることがとても難しかったです。でも監督からわかりやすく指示を出していただきましたし、私が演じる彩香ちゃんは、元気で好奇心旺盛な子なので、伸び伸びと演じさせてくださいました。『思い出のマーニー』は、みんなが優しくて、みんなが誰かのことを大切に思っているあたたかい映画です。観た後には幸せになって帰れる、そして大切な人に会いたくなるような映画です」

杉咲さんを抜てきした西村義明プロデューサーは、「テレビドラマ『夜行観覧車』での演技がスゴイ“回鍋肉の子”と、彩香のキャスティングが難航しているとき、ジブリのスタッフが薦めてきました。意味もわからないまま、“回鍋肉の子”で検索すると、杉咲花さんの名が。声を聞いてみると、マーニーの秘密を探ろうとする夢想家な彩香にピッタリです。アフレコでは予想を超えた“彩香らしさ”で、麻呂さん大満足。赤い丸メガネを付けたら、そのまま彩香になりそうですね」と、キャスティングの経緯を語っています。