この世界の片隅に かぐや姫の物語2016年のアヌシー国際アニメ映画祭で審査員賞と最優秀フランス作品賞をダブル受賞した『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』の先行上映会が、東京・ユーロスペースで行なわれ、セバスチャン・ローデンバック監督と『この世界の片隅に』の片渕須直監督が対談しました。



ローデンバック監督は、『この世界の片隅に』と本作の共通点を「物語も時代も違いますが、共に主人公が少女で、彼女たちが社会的な抑圧で、行きたいと思っていた場所ではないところに行くことになる物語」「主人公の少女がどちらも、手をなくしてしまうという共通点がありますが、それ以上に、アニメーションという表現方法をフルに使って人間という営みを深く描いています」と分析し、「デッサンも演出も非常に繊細。本当の意味での映画に立ち会っているという感動があった」と感想を語りました。

さらに、「私たちの作品と高畑勲監督の『かぐや姫の物語』も含めて、このたった短い数年間に作られた3つの作品の共通点があるのは、なぜなのか自問自答しています。物語の中心に少女がいて、その少女が社会的な制約のある状況を生きている、その中で自由な生き方を見つけるために、他の場所へ行き自由を求める。そして、(3作とも)アニメーションを作る全く新しい方法を発明していて、それが作品の中心を成していることに驚いています」と、作品の共通点について語りました。