新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』宮崎駿監督の漫画版『風の谷のナウシカ』を舞台化する新作歌舞伎の製作発表記者会見が30日に都内で開かれ、本作に出演する尾上菊之助さんや中村七之助さんらが出席しました。
宮崎駿作品やスタジオジブリ作品の歌舞伎舞台化は今回が初となります。歌舞伎版は、漫画版を原作にし、全編を昼・夜2部に渡って「通し上演」します。



鈴木敏夫プロデューサーは「原作が歌舞伎でどうなるのか期待の方が大きい。映画とは違って気が楽です」と笑顔。むしろ、舞台化の話を伝える際に「宮崎駿がどういう反応するのかが気になった」といいます。

鈴木さんによると、「ナウシカは宮崎が自分の持っているものをすべてぶつけた作品。(ジブリ作品には)ナウシカの一部を切り取って作品にしたものが多かったので、(今回は)彼は嫌がると思った」と説明。「ハリウッドで実写版などをお断りしてきた」という経緯もあり、歌舞伎化の依頼を受けたときは「『もののけ姫』はどうですか?」と当初は提案したことを明かしました。

ただ、宮崎監督は歌舞伎なら「やるよ。やろうよ」と快諾し、2つ条件を出しました。
1つは作品のタイトルを変えないこと、2つめは「記者会見など、いろいろとやらなければいけないことにもオレは協力しないから、鈴木さんがやって」ということだったそうです。

交渉など準備をしてきた菊之助さんは、「東京オリンピックに向けて何かつくれないかなというのが出発点」と、インバウンドを見据えて外国人にも人気の歌舞伎と宮崎作品の融合を考案したといいます。「5年前から準備してきて今、凄く武者震いしています。ラグビーではありませんが、one for all,all for oneでしっかりと一座で力を合わせいきたい」と力を込めました。

上演時間については「朝は11時から始まって(終演は午後)4時前くらい。夜は常識ですと4時半から。終わりはちょっと見えない。常識的な時間に終わりたい」と苦笑い。

七之助さんは「疲れないようにしますので時間は気にしないで。面白い作品なら何時間でも見られると思いますので。せっかくの『風の谷のナウシカ』ですから。12時過ぎてもいいや、きょうは腹くくって見ようぐらいの気持ちで来て頂けたら」と長丁場になることを強調しました。

作品名のロゴは、鈴木さんが筆をとって和風のものが刷新されました。演出は「NARUTO-ナルト-」などの新作歌舞伎を手掛けたG2さんが、脚本は『ゲド戦記』などの丹羽圭子さんらが担当。12月6日~25日にかけて新橋演舞場で上演されます。
歌舞伎による、通し上演は「江戸時代以来となるではないか」とされています。

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