鈴木敏夫

「ジブリの大博覧会」の開幕を記念して7月16日(金)に開会式が行なわれ、愛知県の大村秀章知事と中日新聞社の大島宇一郎代表取締役社長、鈴木敏夫プロデューサーが出席しました。
開会式後には、鈴木プロデューサーの囲み取材が行なわれています。



鈴木敏夫 あいさつ

去年は「ジブリの“大じゃない”博覧会」を実施したが(スケール的には)大博覧会だった。今年はどうなるかと思ったが、想像以上の大博覧会になった。見ても終わらない、こんなにお見せすれば、いろんなお客様に楽しんでいただけると思う。今回の展覧会の趣旨は作品そのものと作品にまつわるものもさることながら、みなさまの目に触れる宣伝物を展示し、それは僕が関わったものもたくさんある。僕が手紙で書いたものがたくさんあった。探しても見当たらなかったものがたくさん置いてあった。僕自身、「こうやってやってたんだ」と思い出させてくれる展示。どんなに見ても終わらないと感じるくらい、本物の大博覧会になった。コロナ禍でもジブリを楽しんでほしい。

鈴木敏夫インタビュー

――ジブリ映画の宣伝をテーマに企画された「ジブリの大博覧会」は2015年に愛知で始まり、その後、全国を巡回し、各地で話題を集めた。集大成の開催となる今回、鈴木さんご自身はどのような思いで開会式に臨まれたか?

鈴木:
ジブリの大博覧会というタイトルは覚えていたけど、内容がどうだったか忘れちゃっていた(笑)
事前に見たから説明できたので、見ておいて良かった。5、6年経つとある種の懐かしさというか、感慨がある。(展示物を見て、)なんだ、こんなところに置いてあったのか、という連続だった。

――鈴木さんが考える今回のジブリの大博覧会の見どころは?

鈴木:
愛知でやったものを一通り見ることができる。それで終わりだと思ったが、その続きがあった。

5、6年前にやった大博覧会の+αの部分がある。

――ジブリの大博覧会は「ジブリパーク」のプレイベントを飾ります。来年秋のオープンに向け整備が進むジブリパークの近況は?

鈴木:
知事のお話では、8割できている。来年の秋、みなさんにお披露目できる。第1期、第2期に分かれてオープンする。コロナ禍の状況だが、思ったより順調というのが僕の感想。

――ジブリパークについて、鈴木さんが行ってみたい、気になっているエリアや展示は?

鈴木:
ディズニーのようなテーマパークよりも、僕はロンドンのハイド・パークやニューヨークのセントラルパークのようなものができたらいいな。宮崎吾朗を中心に進めているが、理想とするものに近いものができている。それは僕自身もうれしい。僕は名古屋の生まれ育ちだが、いろんなご縁があって、ジブリパークをやることになった。そういうことから、うるさいパークにはしたくなかった。
僕は東区の徳川園(の近く)で育った。当時の日本庭園は子供のころ公園でいろんなことをして育った。その思い出が強いので、子供のころ楽しく遊んだ徳川園の拡大版がジブリパークになれば。

「ジブリの大博覧会 ジブリパーク、開園まであと1年。」
会期:2021年7月17日(土)~9月23日(木・祝)
時間:10:00~18:00 金曜は20:00(入館は閉館30分前まで)
場所:愛知県美術館
休館:7月19日(月)、8月2日(月)、16日(月)、9月6日(月)、21日(火)