宮崎駿監督の著作本をまとめました。宮崎監督といえば、『風の谷のナウシカ』や『紅の豚』といった原作マンガから、企画書、エッセイ、インタビュー、対談、講演をまとめた、『出発点』や『折り返し点』など、幅広い書籍が発売されています。
宮崎駿監督を追いかける参考にご活用ください。
アニメの世界
おかだえみこ、鈴木伸一、高畑勲、宮崎駿、4名による共著。高畑勲の「人間を再発見する力」、宮崎駿の「ひそかに、公然と考えていること」が収録さrています。
TREE
環境問題が人類の大きなテーマとなり、月刊「アニメージュ」にて連載された「The Tree」の単行本。
C・W・ニコルさんと宮崎駿監督の対談を掲載。カバーイラストと挿絵も、宮崎監督が描いています。
TREE(文庫)
89年刊の文庫版。ほぼ内容は同じ。イラストを大きく見たい場合は、単行本をおすすめです。
時代の風音
「日本人」がどう育ち、どこへ行こうとしているのかを読み解く、堀田善衛×司馬遼太郎×宮崎駿の三者対談。装丁画を宮崎駿監督が描いています。
何が映画か 「七人の侍」と「まあだだよ」をめぐって
93年5月に日本テレビで放映された「映画に恋して愛して生きて」と題した黒澤明・宮崎駿両監督の対談集。宮崎監督のインタビューも掲載。巨匠ふたりの映画にたいする熱い思いが伝わってくる一冊です。
黒沢明、宮崎駿、北野武 日本の三人の演出家
黒沢明、宮崎駿、北野武、日本の3人の演出家の全容をあらわにする長篇インタビュー集。3人の対談ではなく、それぞれ個別のインタビューです。
インタビュアーは、ロッキングオンの渋谷陽一さん。
出発点 1979~1996
宮崎駿監督の企画書・演出覚書・エッセイ、講演・対談等90本を収録。宮崎アニメの軌跡がわかります。読み応え抜群。宮崎ファンは買いですよ。
時代の風音 (文庫)
堀田善衛、司馬遼太郎、宮崎駿の三人が語る「未来への教科書」。92年刊の文庫版。
こちらは、宮崎駿監督ののカバーイラストはありません。
虫眼とアニ眼
「虫眼」の人、 解剖学者養老孟司と、「アニ眼」の人、宮崎駿の3度にわたる対談集。
宮崎作品を通して自然と人間のことを考え、若者や子供への思いを語る。宮崎監督のカラーイラストも多数掲載されています。
風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡
12年間を費やして行なわれた5本のインタビューを完全ノーカット収録。雑誌「CUT」に掲載されたインタビューをまとめたものです。
虫眼とアニ眼(文庫)
2002年刊の文庫版。単行本にはない宮崎駿による“あとがき”が収録されています。
個人的には、イラストが大きい分、単行本がおすすめです。
折り返し点 1997~2008
『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『崖の上のポニョ』までの企画書、エッセイ、インタビュー、対談、講演、直筆の手紙など60本余を一挙収録。『出発点』と並んで、宮崎駿監督を追いかけるのに欠かせない一冊です。
本へのとびら 岩波少年文庫を語る
宮崎駿監督が長年親しんできた岩波少年文庫の中から、おすすめの50冊を紹介。併せて、自らの読書体験、児童文学の挿絵の魅力、そして震災後の世界についてなど、宮崎監督の想いが語られています。
風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡(文庫)
『風の谷のナウシカ』から『千と千尋の神隠し』まで、宮崎駿監督が自らの作品の背景や狙いはもちろん、文明論から歴史観に至るまで、徹底的に語り尽くした完全保存版インタビュー集。2002年刊の文庫版です。
半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義
宮崎駿監督が「かねてからお目にかかりたかった」という昭和の語り部・半藤一利さん。
宮崎監督の『風立ちぬ』で描かれる昭和史をたどりつつ、日本の行く末について語ります。
7時間余にわたってくり広げられた対談が完全収録されています。
続・風の帰る場所 映画監督・宮崎駿はいかに始まり、いかに幕を引いたのか
『崖の上のポニョ』から『風立ちぬ』まで、ジブリ作品と変わりゆく時代、そして自分自身を語った4本のロング・インタビュー。初演出作品『未来少年コナン』と、長編監督デビュー以前のキャリアを語った2本も同時収録。宮崎駿監督のインタビュー集、第2弾です。
マンガ
風の谷のナウシカ
アニメーション雑誌「アニメージュ」に1982年2月号から、1994年3月号まで連載された『風の谷のナウシカ』原作漫画。
連載中に映画化が決定し、エコロジーブームと絡み合って社会現象にまでなった作品。全7巻です。
豪華装丁本 風の谷のナウシカ
原作漫画『風の谷のナウシカ』を全2巻として豪華装幀本化した愛蔵版のセット。本のサイズもA4判と大きく、雑誌掲載時の原稿を原寸で再現されています。
上質な紙が使用されているので、細部まで描き込まれた宮崎監督の絵が堪能できます。
飛行艇時代 ポルコ・ロッソ「紅の豚」原作
映画『紅の豚』の原作本です。原作版とアニメ版の徹底比較や、戦闘飛行艇戦史を、宮崎駿監督が語っています。
宮崎駿の雑想ノート
アニメ制作の合間に、宮崎駿監督が「月刊モデルグラフィックス」で不定期連載していた、軍事関係のイラストエッセイ及び漫画が収録されています。
宮崎駿の雑想ノート 増補改訂版
92年刊行の増補版。『紅の豚』の原作漫画および宮崎駿監督のインタビューが新たに収録されています。
泥まみれの虎 宮崎駿の妄想ノート
第二次大戦のティーガー戦車のエース、オットー・カリウスに構想を得た作品の「妄想ノート」を公開。エストニア現地ルポ、語り下ろしインタビューなども収録。『雑想ノート』につづく、宮崎駿監督の趣味世界が広がっています。
飛行艇時代 増補改訂版 映画『紅の豚』原作
宮崎駿が映画『紅の豚』の制作に先駆けて描いたカラー漫画と、映画資料が掲載されています。登場する飛行艇たちの模型の再現や、飛行機博物館に展示中の水上機の写真、第一次大戦中の飛行艇の戦史なども収録。92年刊の増補改訂版。
風立ちぬ 宮崎 駿の妄想カムバック
宮崎駿監督が「月刊モデルグラフィックス」で連載した、漫画版『風立ちぬ』。姉妹誌「スケールアヴィエーション」掲載記事も収録されています。本書だけでしか読めないコラムも楽しみのひとつです。
イラスト・絵本
シュナの旅
宮崎駿監督が描き下ろしたオールカラーの絵物語。1982年「アニメージュ」にて『風の谷のナウシカ』の連載を開始したのとほぼ同時期に描かれました。チベット民話に感銘を受け、「地味な企画」ということでアニメ化を断念し「自分なりの映像化」を行ったものが本作です。宮崎吾朗監督の『ゲド戦記』の原案にもなっています。
宮崎駿 イメージボード集
宮崎駿のイメージボード集。 「少年マガジン」の特別別冊として、1983年3月に発行。
『もののけ姫』『となりのトトロ』『天空の城ラピュタ』等を連想させるイメージボードが収録されています。
宮崎駿・大塚康生の世界
昭和57年初版。オフィスアクション発行。アニメーター宮崎駿と大塚康生の作品を紹介する一冊。宮崎駿の幻の名作といわれた、イメージボードによる短編作品『妹へ』などが収録されています。
となりのトトロ
『となりのトトロ』の世界を、中川李枝子の詩と宮崎駿のイラストでつづったポエム絵本です。中川さんのリズミカルな言葉と、宮崎監督の柔らかな水彩画がマッチした、もうひとつの「トトロ」の世界ですね。
元気になれそう 映画『魔女の宅急便』より
『魔女の宅急便』の映画化にあたり、宮崎駿監督が書いた詩と、近藤勝也さん、大塚伸治さん、近藤喜文さんのイメージボードが掲載されています。
トトロの住む家
宮崎駿監督が、トトロが喜んで住みそうな昭和の面影が残る「懐かしい家」を訪ね歩いて、絵と文で綴ったイラスト・エッセイ集です。
時には昔の話を
『紅の豚』のエンディング用に宮崎駿が描いたイラストと、そのシーンに流れる加藤登紀子さんの詩「時には昔の話を」を掲載。二人の対談も収録されていて、大人も楽しめるポエム画集です。
もののけ姫
宮崎駿監督が1980年に描いた、『もののけ姫』のストーリーボードです。映画化された『もののけ姫』とは、まったくの別モノです。
後の『となりのトトロ』や、『もののけ姫』でこのときのアイデアが使用されたりしています。
風の谷のナウシカ 宮崎駿水彩画集
宮崎駿監督が『風の谷のナウシカ』のために描いた全水彩画330点をまとめた画集。水彩で描かれた原作コミックス用イラスト、映画用イメージボード、直筆の色紙、連載休載時のお詫びイラストなど『風の谷のナウシカ』に関するあらゆるイラストが収録されています。
また、ナウシカ以前に企画していた作品のイメージボードも多数収められています。
トトロの住む家 増補改訂版
1991年に刊行された増補改訂版です。宮崎駿監督がデザインした公園「Aさんの庭」のイメージボード5枚と共に写真、インタビューなどが追加収録されました。
幻の「長くつ下のピッピ」
若かりし高畑勲・宮崎駿がアニメーション化の企画をした、『長くつ下ピッピ』を特集したもの。1971年当時の高畑勲監督の字コンテ、宮崎駿監督ののイメージボード、小田部羊一さんのキャラクターデザインなどが収録されています。
当時を振り返るロングインタビューとともに、実現できなかった『ピッピ』のシナリオ案が公開されています。
トトロの生まれたところ
『となりのトトロ』の舞台となった所沢を特集しています。宮崎駿監督の奥さま、宮崎朱美さんが所沢で描いたスケッチ日記と、宮崎駿監督によるトトロのイメージボードに、所沢への思いを語ったインタビューが掲載されています。
宮崎駿とジブリ美術館
ジブリ美術館をつくる際に宮崎駿監督が描いたイメージボード・スケッチを収録した「美術館をつくる」と、宮崎監督が深くかかわった企画展示の実現にむけての舞台裏を収めた、膨大な絵とメモが収録された「企画展示をつくる」の2冊セット。約600ページに亘る、完全保存版のアートブックです。