鈴木敏夫とジブリ展

東京・神田明神にある「EDOCCO」内で開催されている「鈴木敏夫をとジブリ展」に行ってきました。
本展は、広島・筆の里工房で「鈴木敏夫 言葉の魔法展」として開幕し、名古屋・金沢と巡回して、展名も新たにバージョンアップして東京にやって来ました。



広島で開催されたときから行きたいと思いつつ、東京巡回の情報だけは入ってきていたので我慢しておりました。しかし、神田明神で開催されるということも驚きですし、展示もずいぶんスケールアップしているようで、待っていた甲斐がありました。

鈴木敏夫とジブリ展
まず会場につくと、超特大のコニャラさんがいらっしゃいました。
とてつもなくでかいです。3メートルくらいあるんじゃないでしょうか。ちょっと触ってみましたけど、お腹は堅かったです。
このコニャラは、神田祭の関係で5月8日(水)までの展示となるそうです。

鈴木敏夫とジブリ展
2階の入口には、鈴木さんが「ニコニコ超会議」で書いていた、大きなマックロクロスケの絵があります。
ブラインドが下がっていて上半分は見えませんが。

展示はこちらの6章で構成されています。

第1章 少年期~青年期 鈴木敏夫になるまで
第2章 鈴木敏夫の愛した昭和の映画
第3章 徳間書店時代
第4章 ジブリにまつわるエトセトラ
第5章 自分のためでなく他人のために
第6章 言葉の魔法

第1章「少年期~青年期 鈴木敏夫になるまで」

第1章「少年期~青年期 鈴木敏夫になるまで」では、鈴木さんが子供時代に触れていたマンガやら小物が集められていました。懐かしのアイテムを集めたお店のような空間でした。昭和レトロですね。
ここには、鈴木さんが学生時代に作ったという同人誌や大学のレポートなどもありました。

第2章「鈴木敏夫の愛した昭和の映画」

第2章「鈴木敏夫の愛した昭和の映画」には、鈴木さんが愛してやまない任侠映画の紹介です。ポスターで紹介されているほか、スクリーンにも一部上映されていました。いずれ、鈴木さんが愛する『次郎長三国志』なども追いかけようと思いつつ、まだ手は出していないです。

第3章「徳間書店時代」

鈴木敏夫とジブリ展
第3章「徳間書店時代」です。ここは、個人的にかなり面白かったです。出版社時代の鈴木さんのメモが見れるほか、「月刊アニメージュ」の表紙にまつわるエピソードなども、興味深いものがありました。

ちなみに、この写真は「名台詞の間」にあった、立ち読みの出来るアニメージュの写真です。

「名台詞の間」

鈴木敏夫とジブリ展
第3章の後に「名台詞の間」があります。
ここは撮影スポットで、皆さんパシャパシャとスマホで撮っておりました。
ジブリ作品のビジュアルを背景に、鈴木さんの書いた文字が立体化され吊るされています。

パッとみ、浮いているように見えて、上手いこと吊っていますよね。

第4章「ジブリにまつわるエトセトラ」

第4章「ジブリにまつわるエトセトラ」では、『風の谷のナウシカ』の企画書から始まり、鈴木さんが描いたスタジオジブリ作品のタイトルロゴや、「サツキとメイの家」の図面、キャッチコピー案などが展示されています。

それから、レアな情報として、1994年の段階でスタジオジブリにはゲーム会社からのお誘いがあったことが判明しました。
プレイステーションやセガサターン、任天堂に3DOにゲーム化を誘われたものの、ジブリにゲームは似合わないということで、すべて断ったそうです。

第5章「自分のためでなく他人のために」

第5章「自分のためでなく他人のために」には、ジブリ作品のポスターとキャッチコピーを書にしたためたものや、鈴木さんが描いたLINEスタンプのイラスト、映画で使われた「天上大風」など鈴木さんの書、それから宮崎駿監督が描いた鈴木さんの絵なんてのも展示されていました。

ここには、『もののけ姫』構想時の資料ががありましたけど、そのときのタイトルはなんと「アシタカ記」でした。「アシタカせっ記」というタイトルを検討していたのは知っていましたが、初期の初期は「アシタカ記」だったんですね。
それから、『ハウルの動く城』の劇場ポスター原案がありましたけど、宮崎駿監督の描いたイメージボードのハウル城に、業火の背景となっていました。これは、ボッシュの絵画のイメージを引っ張って来たものだと思います。

第6章「言葉の魔法」

鈴木敏夫とジブリ展
第6章「言葉の魔法」では、直径約3メートルの巨大オブジェとなった「湯婆婆と銭婆の 開運・恋愛 おみくじ」があります。

鈴木敏夫とジブリ展
湯婆婆が恋愛で、銭婆が開運のおみくじとなっています。これは、どちらか一つを一回だけ引くことができます。
口の中には木札が吊るされていて、それを引っ張ると劇中で使用されたセリフが流れます。木札には番号が記されているので、その番号の引き出しにおみくじが入っています。怖い顔をしてるのが湯婆婆で、微笑んでいるのが銭婆です。

鈴木敏夫とジブリ展
私は開運のおみくじを引いてきましたが、中吉でした。
大吉か、大凶のどちからに振り切ったのが欲しかったですね(笑)。
しかし、この「急がなくていいことほど早くやれ」って言葉は、時折思い出したくなるような言葉ですね。

油屋

鈴木敏夫とジブリ展
おみくじの次は、『千と千尋の神隠し』の油屋の模型があります。
これもかなり大きかったですね。3メートルほどあったでしょうか。

鈴木敏夫とジブリ展
細かなところまでよく作り込まれています。ときどき、「大当たり~」の劇中音声が流れるんですよ(笑)。
こちらも写真撮影が可能エリアです。

グッズショップ

鈴木敏夫とジブリ展
そして、展示エリアが終わると、グッズショップとなります。
これまでの「言葉の魔法展」と、今回から追加された「鈴木敏夫とジブリ展」のグッズが販売されています。
銭婆のがま口サイフや、湯婆婆のこけしやTシャツ、キーホルダーなどなど。様々なアイテムが販売されています。

ここでは、今回から発売された御朱印帳だけ買いました。
「言葉の魔法展」の筆ペンやサイコロは、昨年広島の「ジブリの大博覧会」に行っていて、そこで買っていたのでした。

授与所

鈴木敏夫とジブリ展
あと、神田明神ならではのアイテムといいますかグッズと申しますか、授与品がございます。
ここは展示場のグッズ売り場ではなく、神田明神の授与所です。

鈴木敏夫とジブリ展
湯婆婆のデザインを始めとした絵馬が4種、お守りが3種用意されています。
ここでは、薬札型のお守りを2つ買っていきました。
これで、釜爺に薬湯を出してもらえるかな?

鈴木敏夫とジブリ展
そして、館内1階でもジブリ展とコラボしたアイテムがたくさん売られています。
お酒からお菓子、安産祈願の小ほうき、団扇やカレンダーなどなど。

江戸っ子カフェ MASU MASU

同じく1階にあるカフェ「MASU MASU」では、『千と千尋の神隠し』にちなんだメニューが用意されています。
ススワタリをイメージしたおはぎの「まっくろな胡麻おはぎのお茶セット」と、ハクが千尋に握ったおむすびの「白(ハク)米のおにぎり」です。この二つは、店内レストランで食べることができます。

鈴木敏夫とジブリ展

ここでは、ハクのおにぎりを食べてきました。お米がツヤッツヤでした。
これって、一つは塩むすびで、残り二つは中に入っている具材がランダムらしく、何が入るかは決まっていないそうです。私のは、梅と鮭でした。ちなみに、塩むすびだけ一回り大きかったように思います。気のせいかな?

鈴木敏夫とジブリ展
それから、『となりのトトロ』をイメージした、どんぐりクッキーが乗っかった「となりのかき氷」と、「だいこく様の縁結びプリン」がテイクアウトで販売されています。元々「明神プリン」だったそうですけど、鈴木さんのイラストにより大黒様になっております。こちらは、カウンターで食べることができます。私はプリンを食べずに持ち帰ってきました。これは大袈裟じゃなく、めちゃくちゃ美味しかったです!

鈴木敏夫とジブリ展
最後に、御朱印を貰って神田明神を後にしました。
神社とジブリは相性がとても良いですね。

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