『もののけ姫』のアシタカと、『風の谷のナウシカ』でアスベルを演じた松田洋治さんが、当時の思い出を語ったインタビューが「クランクイン」に掲載されています。
また、今後のスタジオジブリについても、「製作体制を変えることでクオリティを保ってくれると期待しています」とコメント。
「『風の谷のナウシカ』に出演したときのことは、正直あまり覚えていないんですよ。30年も経っているというのもあるのですが、あのときはまだスタジオジブリも存在せず、自分の中でも特別な意識はなかったんです。宮崎監督が現場にいらっしゃったかどうかもわからないレベルで……その後、ジブリ作品は『風の谷のナウシカ』でアニメファンに知られるようになり、『となりのトトロ』で一般層まで浸透しました。そんなジブリ作品の原点ともいえる『風の谷のナウシカ』に出演できたことは今にして思えば幸せだったと思います」。
ナウシカから13年後、再び松田氏はスタジオジブリ作品に出演することになる。宮崎駿監督の集大成ともいえる『もののけ姫』のアシタカ役に抜擢されたのだ。
「一度、鈴木さんになんで自分をアシタカ役に選んでくれたのか聞いたことがあるんですが、鈴木さんの答えは『芝居が好きで、(松田氏が出ている舞台の)ポスターを見たから』とだけ(笑)。僕はナウシカからの13年間、きちんと演劇と向き合って芝居をやってきて、特にセリフと向き合うことを重要視してやってきました。それを鈴木さんが見てくれたことは、僕がやってきたことへのご褒美なのかなと解釈しています。現場では、宮崎さんが厳しかったですね。怒鳴ったりはしないけど、作品作りに関しては絶対に妥協しない。“戦う人”という印象です」。