なつぞら『なつぞら』第6週では、「なつよ、雪原に愛を叫べ」と題して、なつの知らぬところで恋の話が動き出します。
前半は東京でのアニメーションスタジオの見学や、ディズニー映画『ファンタジア』を観たことでアニメへの思いを強くするなつ。そして、後半は泰樹おんじが照男となつを結婚させようと画策し、なつの知らぬところで動き出す恋模様が描かれました。



それでは、例によって例のごとく、アニメネタや思い浮かんだことを簡単に書いていきましょう。

第31話『こねこのらくがき』

第31話で、なつは偶然にも天陽くんのお兄さんの陽平くんに会います。すると、陽平くんはいま漫画映画を作るアルバイトをしていると言い、なつは見学に行くことになりました。
そこでなつはアニメーションのセル画を初めて見ることになります。そのとき登場した作画が、東映動画の処女作『こねこのらくがき』とよく似たものでした。きっと参考にされていると思いますし、なつが貰ったウサギが描かれたセル画も、森康二さんがデザインしたものから影響を受けていると思います。

セル画のうさぎは、なつのイマジネーションによってピョンピョンと飛び出して町を駆けていきます。これを見て、宮崎駿監督がロケハンで岸壁を上から覗いていたときに、作画になって転がっていく自分が見えたというエピソードを思い出しました。絵になって動き出すんですよね。

第32話『ファンタジア』

第32話で、舞台は再び北海道に戻ります。今回は、進路について考えることの多いエピソードでした。
泰樹おんじは、なつが東京に行ったことで北海道からいなくなることを心配したのか、照男と結婚させるよう企みます。結婚してしまえば、正真正銘 柴田家の娘となる。おんじは、そのことを娘の富士子と剛男にも相談します。この時代的には、「そりゃいい!名案だ、二人を説得しよう」とノリノリになりそうなもんですが、富士子ちゃんは怒ります。現代的な感覚をもっているようです。視聴者側からしても、こっちの感情の方がノレますからね。

そして、夕見子が進学についてなつと話すシーンでは、「自分の生きる場所は自分で選べるような人間になりたい」というセリフが出ました。『なつぞら』はちょくちょく心に響く名言が出てきます。

なつぞら『ファンタジア』チケット

それから、この回ではディズニー映画の『ファンタジア』のチケットが登場しました。
この映画は、1940年にアメリカで公開されていますが、日米関係の悪化により日本での公開は1955年9月23日になった作品です。
『なつぞら』の世界においては、まだ公開して間もない作品のようです。

第33話「東映動画の大川博社長」

第33話で、なつは天陽くんと一緒に『ファンタジア』を観に行きます。
映画の終了後には、現在製作中だという東洋動画の新作映画『白蛇姫』の予告編が流れます。さらには予告編の中で求人をしてしまうというインパクトの強いものでした。そこには、なつが見学で出会った仲努の姿もありました。なつは、『ファンタジア』に心を奪われ、東洋動画の求人にも惹かれていきます。
ちなみに、予告編に登場した大杉満社長というのは、東映動画の大川博社長をモデルにしています。求人をかける予告編も、実在するものをモチーフに作られています。
この予告は当時、高畑勲さんも見ていたといいます。そのときには、既に東映動画への入社は決まっていましたが、高畑さんは『白蛇伝』公開の翌年に入社。宮崎駿監督は、高校生のときに『白蛇伝』を劇場で鑑賞し、衝撃を受けてアニメーターを志します。

なつが映画を観た感想を話していて「アニメーションってなんでもできるんだね」とウットリすると、天陽くんは「なんでもできるってことは、なんにもないのと同じだよ」と指摘します。農場の開拓と掛けたような言い方でしたけど、まっさらなキャンパスと戦っている絵描きっぽい発言だなと思いました。

第34話「マルセイバタ」

第34話で、なつと天陽くんは、雪月の新商品バター煎餅を振る舞われます。そこで登場したバター缶のデザインが、まさに六花亭のバターサンドそのものでした。北海道開拓の祖、依田勉三さんが明治38年に道内初のバターの商品化をしたときのバター缶からデザインを起こしているという点も、史実をなぞっているようです。これを観て、バターサンドが食べたくなりました。きっと売上あがっています。

第35話「真田昌幸」

第35話で、照男と天陽くんは地元のスキー大会(クロカン)に出場します。レース前に照男は、天陽くんを呼び出して、なつに対する気持ちを確認し、「おれが勝ったら、なつに好きだと告げろ」と言い、天陽くんが勝ったら「なつを諦める」という、少々分かりづらくて感情移入しづらい賭けをして戦いました。両者とも、なつの気持ちを最優先したことで、取り合いとは真逆の拗れた展開となりました。ちなみに、勝ったのは照男にいちゃんです。

ちなみに、レース前に天陽くんのところで話しているなつに対して、泰樹おんじは「敵陣営に行ってるのか」とポツリ。草刈おんじが大河ドラマで演じた真田昌幸が乗り移っていました。

そして、東京の佐々岡信哉からも手紙が届いて、なつの本当のお兄さん・咲太郎が、マダムに借りていたお金を返すため「川村屋」に来たことを知ります。これは、なつが上京するための後押しにもなるのだと思います。

第36話『かぐや姫の物語』

第36話でついに、泰樹おんじはなつに対して照男と結婚してほしいと話してしまいます。そんなことを考えもしなかったなつは、「こんなことを言われては家族の形態が壊れてしまう」と深く傷つきます。
そこに、「大丈夫だ。何も変わらない」とすかさずフォローに入り、結婚なんて考えていないことを話す照男にいちゃん。そして、泰樹おんじも落ち込んでしまい、部屋に籠ります。そこにお汁粉を作ってフォローに入る富士子さん。
おんじ「もう、なつの気持ちは戻らんかもしれん」と深く落ち込みます。
「何があっても受け入れる、それが家族っしょ」と富士子さんの一言。この世界には、温かい人間しかいません。

その日、なつは天陽くんに牛を見に来てくれと言われていたので家に出向きます。その途中、猛吹雪にあって倒れてしまうなつ。これには、『かぐや姫の物語』で屈辱を受けたかぐやが十二単を脱ぎ去りながら突っ走り、雪原に倒れたシーンとダブりました。

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