昨年末、鈴木敏夫プロデューサーが、雑誌『GQ JAPAN』主催による一年間で最も輝いた男性に贈られる「GQ MEN OF THE YEAR 2014」を受賞しました。このときのインタビューが『ジブリ汗まみれ』にアップされています。
このインタビューは、他の受賞者と合同で行われていましたが、鈴木さんの言葉のみ文字に起しました。
ジブリは続く。これからも、成り行きでやっていく。
――受賞の喜びを一言。あと、この受賞を誰に伝えたいか、お願いします。
鈴木:
今日のこと(受賞したこと)をいろんな人に喋ってないんで、誰にも伝えたくないんですよね。
――自然に伝わってしまうかもしれませんね(笑)。この一年(2014年)、ふり返っていかがでしたか?
鈴木:
そうですね、去年からのことになるんですけどね、『風立ちぬ』って映画をやって、『かぐや姫の物語』。そして、今年『思い出のマーニー』っていうのをやりまして。実は、1年間で3本の映画をジブリでやるっていうのは、ぼくにとっても初めての体験だったんで。それで、その間を縫ってですね、外国にもずいぶん出かけたんですよね。カナダ、アメリカ、そしてフランス。そして、こないだもアメリカに行ってきたんですけど、なんかあっという間に過ぎましたね。
――理想の男性像を教えてください。
鈴木:
高倉健さん。亡くなったばかりで、あれなんですけど。ぼくらの世代は、健さんの映画を観まくった世代だと思うんですよ。205本あるって聞いたんですけどね、おそらくぼくは180本くらい観てると思うんで。やっぱ、かっこ良かったですよね。
――今年を漢字一文字で表すと、何になりますか?
鈴木:
「続」っていう。去年(2013年)の9月6日、宮崎駿が引退しましてね。これで、やっとぼくも暇になるかなと思ってたんですよ。ところが、実際は忙しくて。そういうことで言うと、辞めようと思ってても、なかなか上手くいかない。ジブリは続くんだなと。そんなことを思ったんで、今年のぼくにとっては「続」って文字が、いちばん相応しいんじゃないかと思いました。
――将来への抱負を一言お願いします。
鈴木:
成り行き? 今までも、そうやってやってきたんですよ。だから、これからも、成り行きでやっていくんだと思います。
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