「女性自身」の隔週連載「中山秀征の語り合いたい人」に米林宏昌監督のインタビューが掲載されています。
そのなかで、ジブリの入社試験について話しているのですが、鉛筆の削り方や、スイカの切り方など、ユニークな内容であることが明かされました。
常識をテストするあたりが、とてもジブリっぽい感じもしますね。
中山:
アニメーションをやるにしても、いろんな会社がある中で、どうしてジブリに?
米林:
募集要項をいろんな会社に求めたんですけど、返ってきたのがジブリともう1社くらいで(笑)。たいていは、公に募集するというよりも、持ち込んでその作品がよければ働けるというものみたいですね。
中山:
アハハ。それで、試験を受けて。
米林:
たしか第1次選考は絵を2枚提出しました。第2次選考はジブリに行って簡単な試験を受けて。最後の面接には宮崎(駿)監督や鈴木(敏夫)プロデューサーもいました。何を聞かれたかは覚えてないんですが、ただ試験では鉛筆を削らされて、鉛筆と削りカスを回収されたことは覚えています。それが『常識的なことがちゃんとできるか』というテストだったみたいですね。
中山:
なるほど。今でも“ジブリといえば鉛筆削り”みたいなことがあるんですか?
米林:
いや、そのつど変わるみたいです。たとえば『すいかを切ってください』とか。人によっては輪切りにしちゃう人もいるんですよ。
中山:
ああ、それは困っちゃうね。