池袋にて開催されている、「宮崎駿が選んだ50冊の直筆推薦文展」をちょっと覗いてきました。
岩波少年文庫の中から、50作品を宮崎駿さんにチョイスしてもらい、推薦文を書いてもらっているようです。
創刊60周年を記念した展示会なのだとか。発言力の高い人なだけに、本の価値も上がるし、マイナーな作品も世に広まるしで、なかなか良い企画ですね。
アリエッティの原作でもある、「床下の小人たち」も岩波文庫ですから、映画の宣伝も兼ねて行われた企画です。
アリエッティのイメージボードの原画も展示されていました。
この展示会のタイトルに、”推薦文”とありますけども、
どちらかというと、感想文のほうが正しいような内容でした。
宮崎駿監督が本を読んで、なにを思い感じたか、ときには、思い出話なんかも語らっております。
作品が古いからなのか、駿さんの文章がそう感じさせるのか、なんだかノスタルジックな気分になりました。
文中によく「先輩から薦められた本」などと出てきましたけども、この先輩というのは、おそらく高畑勲さんのこと。
いたるところで先輩の話が出てきて、ほんとう、高畑さんの影響をつよく受けて、尊敬していることが分かります。
皆さま、本選びの参考に、ちょいと覗いてみてはいかがでしょう。
宮崎駿が選んだ50冊はこちら
- イワンのばか
- オタバリの少年探偵たち
- 思い出のマーニー
- 海底二万里
- 風の王子たち
- キュリー夫人
- 銀のスケート―ハンス・ブリンカーの物語
- クマのプーさん
- クローディアの秘密
- ゲド戦記
- 西遊記
- 三銃士
- ジェーンアダムスの生涯
- シャーロック・ホームズの冒険
- 小公子
- せむしの小馬
- 第九軍団のワシ
- 宝島
- たのしい川べ
- 小さい牛追い
- チポリーノの冒険
- 注文の多い料理店
- ツバメ号とアマゾン号
- 飛ぶ教室
- とぶ船
- トム・ソーヤーの冒険
- ドリトル先生航海記
- 長い長いお医者さんの話
- 長い冬―ローラ物語
- 日本霊異記
- ニーベルンゲンの宝
- ネギをうえた人
- ハイジ
- バラとゆびわ
- 秘密の花園
- ファーブルの昆虫記
- 不思議の国のアリス
- フランバーズ屋敷の人びと
- ぼくらはわんぱく5人組
- 星の王子さま
- ホビットの冒険
- まぼろしの白馬
- 真夜中のパーティー
- みどりのゆび
- ムギと王さま―本の小べや
- 森は生きている
- やかまし村の子どもたち
- 床下の小人たち
- 聊斎志異
- ロビンソン・クルーソー