先日、Twitterに「#一番為になったアニメから学んだこと」というハッシュタグが上がっていたので、ジブリ作品で一番為になったこと、影響を受けたことってなにかな? と一瞬考えたら、「自然観」という言葉が浮かんだので、そうツイートしました。しかし、最も影響を受けたのは、別のことだったかもしれません。
ジブリファンの皆さんは、ジブリ作品からどのような影響を受けているのでしょうか。
スタジオジブリ作品といったら、やはり環境問題や自然との付き合い方というものに、意識が高いように思うのですけど、その”自然”というものと繋がっていることとして、日本のオカルトに対する捉え方に、ぼくは最も強い影響を受けたかもしれません。
自然観 pic.twitter.com/oMQ8cRdXk6
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) February 17, 2021
オカルトといえば、気味が悪かったり、おどろおどろしくて怖いといった印象が強いですけど、そういった世界だけではない、能天気な魑魅魍魎がこの国にはいるんだということを、宮崎駿監督から教えられたように思います。
大人になった今でこそ、親しみを持てるオカルトの世界があることを理解できますけど、子供の頃には知るすべもありません。そもそも、宮崎駿監督がいなかったら、オカルトというものに興味関心が持てずに、そこまで辿り着けなかったかもしれないです。
日本のオカルトといったら、おどろおどろしかったり、不気味なものが伝承されてきたと思うんだけど、そこで宮崎駿監督がもっと親しみのある世界があるんだっていうことを教えてくれたのは、大きいように感じる。
これって、ジブリファンじゃなくても、知らないうちに影響を受けてる人っていると思う。 pic.twitter.com/6xqdvQoc94— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) February 17, 2021
このオカルトに関する捉え方というのは、ジブリファンだけじゃなくて、多くの日本人に影響を与えているんじゃないかと思います。
ジブリファンではなくても、『となりトトロ』や『もののけ姫』を観たことがある人は多いですし、部屋の暗がりにはマックロクロスケがいて、森にはトトロやコダマがいる、突風が吹いたときはネコバスが走っている、という感覚を持つ人はいるんじゃないでしょうか。
宮崎駿・高畑勲作品を始めとする、ジブリの映画から多くの影響を受けてきましたけど、最も強く影響を受けたことは、オカルトに対する捉え方だったかもしれません。
神道では、無垢な子供がもっとも神に近い存在とされていて、そういった考えが『となりのトトロ』にもあるものと思われます。
「そりゃ妖怪ですか?」
「そったら恐ろしげなもんじゃねえよぉ」
『となりのトトロ』冒頭の、なんてことないワンシーンですけど、この作品で伝えたことの影響力は、ものすごく大きかったんじゃないでしょうか。
あなたは、ジブリ作品からどんな影響を受けましたか?