わたしは光をにぎっている映画『わたしは光をにぎっている』が11月15日に公開されることに向けて、スタジオジブリから鈴木敏夫さんがコメントを寄せました。
本作は、祖母の入院を機に上京した20歳の宮川澪を主人公とする物語。銭湯で働きながら、都会の暮らしに喜びを見出し始める澪を松本穂香さんが演じています。



このたび寄せられたコメントは、鈴木敏夫さんを始め詩人の谷川俊太郎さんや、女優の倍賞千恵子さん、脚本家・岡田惠和さんら著名人のコメント数々。鈴木さんは「この国も捨てたもんじゃない。こんなに美しい日本映画を作る若者がいる」、谷川さんは「見終わってから、この映画はいつ終わってもいいし、またいつ始まってもいいと思いました。物語よりもひとつひとつの場面に、日々の生の肌触りを感じたから」と述べています。

鈴木敏夫 コメント
この国も捨てたもんじゃない。こんなに美しい日本映画を作る若者がいる。

谷川俊太郎 コメント
見終わってから、この映画はいつ終わってもいいし、またいつ始まってもいいと思いました。物語よりもひとつひとつの場面に、日々の生の肌触りを感じたから。

岡田惠和(脚本家)コメント
今を生きていくためのヒントがさりげなく散りばめられている。観る人にとって大切な宝物になる映画だと思った。好きです。ふとした瞬間に、松本穂香さん演じる澪のことを思い出します。そんな映画です。

倍賞千恵子 コメント
スクリーンに描かれて行くワンカットワンカットの美しい事、そして、静かに、力強く、忍耐強く、優しく、いつの間にか自分がそこでその景色を見ているような気持になりました。一生懸命やれば、キットそこからまた何かが生まれ始まって行くんですネ。

本広克行(映画監督)コメント
感情を削ぎ落した演技、おしつけがましくない物語、時間の切り取り方、空間を映すのではなく描いているのではと思ってからはその世界観に委ねる心地よい時間に変わる、そんな映画。

冲方丁(作家)コメント
丁寧に届けられる映像の中に、多種多彩な息づかいが封じ込められている。とんでもない出来事が起こることが物語ではなく、ただ人が、一歩を踏み出すことこそ物語の本当の役割である。それを真正面からごまかさず担う映像作りに心洗われる思いがした。これからも中川監督の作品を追いかけたい。