宮崎駿監督が幼少期を過ごした、『となりのトトロ』の家のモデルにもなった古民家が、ギャラリーとしてオープンされました。

オーナーのトーマスあす子さんは「随所にこだわりがある建物。作家とお客さんをつないでいきたい」と話す。オープニングとして益子町の陶芸家島田恭子さんの作品展が26日まで開かれている。



古民家は市役所の西側の路地裏に位置する。築約80年で、職人技を駆使し、ぜいを尽くした建物となっている。ほこりがたまらないよう勾配を付けたちり返し欄間や天井が高く格式高い二段長押などが目を引く。すりガラスや照明器具、家具なども風情ある雰囲気を醸している。宮崎さんは幼少期に父親の仕事の関係で宇都宮市に疎開、この家に住み、宇都宮空襲も経験したという。

トーマスさんは空き家になっていたこの古民家を気に入り、ギャラリーとしてよみがえらせた。1階はギャラリー、2階が休憩所となっている。トーマスさんは「映画『となりのトトロ』の隠し階段のモデルになったという階段もあり、日に日に好きな所が見つかる家」と愛着を持つ。