宮崎駿監督の引退に続き、鈴木敏夫プロデューサーが勇退し、今後は「ゼネラル・マネジャー(GM)」に就任することが明らかになりました。

今夏公開予定の「思い出のマーニー」(米林宏昌監督)からは、西村義明氏がプロデューサーとなる。宮崎監督に続き、鈴木プロデューサーも後進に席を譲ることで、ジブリは“新時代”を迎える。



映画プロデューサーという海外と比べて日本では地味な立場ながら、テレビ番組出演やラジオのパーソナリティーなど、“ジブリの顔”として知られる鈴木氏が、プロデューサー業から退くことを決めた。

鈴木氏はこの日、「アニメーターや監督と、直接やりとりをしないということ。その役目を譲ることにしました」と説明した。企画立案から完成まで、すべてに目を光らせるプロデューサーではなく、主に後方支援にまわる。作品製作には今まで通りかかわるが、愛知県出身で熱狂的な中日ファンらしく「落合(博満)さんと同じ」と、「GM」を名乗ることを決めた。

“後継者”に指名された西村氏は、昨年11月に公開された高畑勲監督(78)の「かぐや姫の物語」でプロデューサーデビュー。同作は当初、宮崎監督の引退作「風立ちぬ」と同日公開予定だったため、鈴木氏はプロデューサーとしては「風―」に専念し、「かぐや―」には「企画」という形で参加。その際の働きぶりを見て、任せても大丈夫だと確信したのだろう。

ジブリは今夏、「思い出―」の公開が控えているが、同作での鈴木氏の仕事は原作とメーンスタッフの選定、予算とスケジュールの決定だけ。現在、完成に向けてスタッフはフル稼働中だが、現場は西村氏がすべて仕切っている。

30年以上にわたってタッグを組んできた宮崎監督の引退発表は「今回の決定には関係ない」と鈴木氏。だが、自らの仕事を36歳の西村氏に譲ることで、40歳の米林監督との“若い力”で、今後を盛り上げていくことを期待。宮崎監督、高畑監督、鈴木氏の「三本柱」でヒット作を生み出してきたジブリにとって、大きな転換点となる。

風に吹かれて
著者:鈴木敏夫
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