ルパン三世 THE FIRST山崎貴監督による、『ルパン三世』を初めて3DCGアニメーション化した劇場版の最新作『ルパン三世 THE FIRST』が現在全国で公開されています。山崎監督といえば『STAND BY ME ドラえもん』や『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』ど3DCGアニメも手がけてきました。日本においては、VFXの第一人者でもあります。



その山崎監督が、本作において宮崎駿監督作品の『ルパン三世 カリオストロの城』から受けた影響について語りました。

山崎監督は「極端に宮崎駿作品だけが好きなんです」と話しており、今回の『ルパン三世』を3DCGアニメ化するにあたっては、「『カリオストロの城』に近づけちゃいけないなと一生懸命逃げようとしたんですけど、やっぱり無理でしたね」と笑顔で語っています。

「カリオストロっぽいルパンが好きなんですよ。ルパン三世で宮崎駿さんが監督した作品は『カリオストロの城』と『白い翼アルバトロス』『さらば愛しきルパンよ』の3本あるんですけど、それが自分の中で大きくて。見た時のワクワク感みたいなところから(製作意欲が)来ているので、それに引っ張られてしまうところがすごくありましたね。ものすごく逃げようとはしたんですけど」と胸の内を明かしました。

ルパン三世 THE FIRST

3DCGになったルパンは短髪ながら髪の毛がフワッとした表現を用いたことについて、「宮崎さんのルパンとかシーズン2の最終回で空をロボットと一緒に飛ぶ瞬間があるんですけど、そのときは髪の毛がふわふわしているんです。髪の毛の動きというのは2Dではなかなかやりきれない部分があるので、3Dではぜひ表現したかった。高いところから落ちたり、飛行機に乗ったり、カーチェースしたりとか風を感じるシーンが多いので、そこは単純に3Dで画にした方がいいのかなと思ったんですよね」と語っています。

宮崎駿版のルパンから多分に影響を受けた『ルパン三世 THE FIRST』は、現在全国公開中です。