『風立ちぬ』のDVD&ブルーレイ発売を記念して、東京ソラマチで、本作の原画展が開幕しました。
制作の初期段階に宮崎駿監督が描いたイメージボード17点とメカニック設定7点をはじめ、キャラクター設定や背景画、美術監督による美術ボードなど約100点の原画が展示されています。



見逃せないのはやはり、作品の源泉ともいえるイメージボード。宮崎監督によるデザイン画には、「めがねの描写に手間をかける」「加代6歳、おしゃま、世話焼き」といった人物設定に関する書き込みもあり、キャラクター造形の過程を垣間見せる貴重な資料となっている。

また、劇中に登場する飛行艇「カプローニca60」のイメージボードには「神経質にならないこと」「正確さはもとめない」「色ぬりは諸事その場かぎりでよろしい」といった指示もあり、イメージボードを通して宮崎監督と現場スタッフがコミュニケーションを取る様子がうかがえる。

特に目を引くのが、鮮やかな色づかいで描かれる青空にオレンジ色に輝く夕焼け、入道雲が広がる空など様々な種類の「空」に、緻密な筆致で確かな存在感を持って額縁の中に佇む数多くの「飛行機」。

この日は初日ということで13:00からの開場となったが、会場には開場前から多くのファンが詰めかけ、列をなしていた。

空に浮かぶ雲や草原の木々が美しく広がる美術ボードも多数展示されているほか、ヒロイン菜穂子がスケッチを描いていたシーンのパラソルや、二郎が菜穂子を元気づけようと作った紙飛行機なども、作品世界から抜け出したように実際に配置され、映画の世界観を堪能できる展示となっている。

『風立ちぬ』原画展
会期:2014年6月25日(水)~30日(月)
時間:6月25日(水)13:00~20:00
6月26日(木)~30日(月)10:00~20:00
※最終日は18:00閉場。終日入場は閉場30分前まで。

会場:東京ソラマチ5F「スペース634」
入場料:前売券400円/当日券500円/高校生以下は無料

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