映画批評家が選考基準を満たした作品を選定し、賞を決定する「第23回日本映画批評家大賞」の授賞式が28日、都内で行われました。
アニメーション部門では、ジブリ映画『かぐや姫の物語』が作品賞、監督賞、功労賞を受賞しました。



高畑勲監督(78)の約14年ぶりの監督作品で、西村義明プロデューサーが作品賞受賞のあいさつ。「僕がこの作品に関わったのは今から8年前。28歳でした。できたころには36歳になっていたんですけど。高畑監督は遅筆で知られている方で、なかなか作品を作ってくれません。その方を説得するところからはじめまして…」とぼやきで笑いを誘い、「多くの方に見ていただけただけじゃなくて、批評家の方からも評価していただいて、本当に良かった」と苦労が報われたことを喜んだ。
 
監督賞に輝いた高畑監督はスケジュールの都合で授賞式を欠席したが、手紙を寄せ、文面を西村プロデューサーが代読した。「『かぐや姫の物語』は日本を代表するアニメーターと美術家たちが長期にわたって心血を注ぎ、他の全スタッフがそれを支えてくれた結果、できあがったものです。私はそれを評価されたことに大きな喜びを感じています」と思いを伝え、「この作品が日本のアニメーション映画の次なる1歩への刺激となることを信じて」としめくくった。
 

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