『たからさがし』

小さな男の子ゆうじと、うさぎのギック。

ふたりは同時に見つけた棒の持ち主を決めようと、競いあいをはじめます。
かけっこをしたり、幅跳びをしたり、お相撲をしたり。でも結果はいつもおんなじ。

そこで、ギックのおばあちゃんに知恵を借りることにします。
おばあちゃんの決めた勝負は、「たからさがし」。

さて、ふたりの勝負はどうなるのでしょうか。

時間: 約9分
原作:『たからさがし』(福音館書店 刊)、中川李枝子(作)、大村百合子(絵)
企画・構成:宮崎駿

 

『パン種とタマゴ姫』

いばらの森のその奥の水車小屋に暮らす、バーバヤーガに召し使いにされた「タマゴ姫」は水車小屋に閉じ込められ、重労働に追われるつらい毎日でした。

ある夜、バーバヤーガの言いつけでこねていたパン種が、突然生命を持ち、動き出します。

その「パン種」とともに、恐ろしいバーバヤーガから逃げ出すタマゴ姫。二人のこの先はどうなるのでしょう。

時間: 約12分
原作・脚本・監督:宮崎駿
音楽:久石譲

 

『くじらとり』

ちゅーりっぷ保育園にかようしげるくん。

年上のほしぐみの男の子たちが積み木で船を作っているのをみて、仲間に入れてもらいたいしげるですがなかなか入れてもらえません。
とうとう完成した船は「ぞうとライオン丸」と名付けられ、くじらとりに出かけていきました。

時間: 約16分
原作:『いやいやえん』(福音館書店 刊)、中川李枝子(作)、大村百合子(絵)
脚本・監督:宮崎駿
音楽:野見祐二

 

『コロの大さんぽ』

東京郊外の住宅街をモデルにした仔犬のコロの冒険物語。色鉛筆で描かれた背景画が印象的。

コロは、学校へ出かけたサワ子を追いかけて、戸締りがされていなかった扉から外へ出てしまいます。

あちこちを走り回っていろいろな人に出会うコロ。

一方帰宅したサワ子は、コロがいなくなっていることに気がつき、一生懸命探すのですが…。

時間: 約15分
原作・脚本・監督:宮崎駿
音楽:野見祐二

 

『めいとこねこバス』

風のつよい日、めいがキャラメルを食べていると、つむじ風があらわれ、追いかけてきました。

めいはつむじ風をつかまえます。つむじ風の正体はこねこバス。

めいとこねこバスはともだちになり、その夜、森へと出かけます。

時間: 約14分
原作・脚本・監督:宮崎駿
声:坂本千夏
音楽:久石譲

 

『やどさがし』

元気な女の子のフキは、新しい家をさがしに旅に出ます。大きなリュックにいるものはみんなつめて、さあ出発。
次々と出会う奇妙なものたちをフキはどうやって切り抜けていくでしょう。

セリフがほとんどなく、すべての音声(音楽・効果音・セリフ)を人の声だけで表現します。

また、画面に場面に沿ったものの動きや様子・音をあらわす文字が現れるという珍しい作品です。

時間: 約12分
原作・脚本・監督: 宮崎駿
声と音:タモリ、矢野顕子

 

『水グモもんもん』

水グモのもんもんはある日、水面を自由に滑るアメンボのお嬢さんと出会います。

なんて愛らしく、スマートなんだろう、と、もんもんはすっかり心を奪われてしまいます。

果たして、もんもんの思いは通じるのでしょうか…。

現在、お隣の井の頭自然文化園では本物の 水グモ が泳ぐ姿が見られます。

時間: 約15分
原作・脚本・監督: 宮崎駿
声: 矢野顕子
音楽: 山瀬理桜

 

『星をかった日』

中央ホールの壁画「上昇気流」の作者井上直久画伯の原作。空想の世界イバラードの不思議な物語。

ノナ少年はいつの間にか誰もいない砂漠をひとりで歩いていました。
ノナは、そこでふしぎな女性ニーニャと出会い、彼女の農園の小屋で暮らし始めます。

そんなある日、ノナは野菜とひきかえに星の種を手に入れて育てることにします。

時間:約16分
原作:井上直久『イバラード』より
脚本・監督:宮崎駿
声:神木隆之介、鈴木京香、若山弦蔵、大泉洋
音楽:都留教博・中村由利子

 

『ちゅうずもう』

むかしむかし山奥に住んでいたジイとバアは、くる日もくる日も山の畑を登ったり下りたりしながら、ぐだぐだにくたびれて暮らしていました。

ある晩ジイが外に出ると、どこかへと向かうねずみたちを見かけます。

こっそり後をついていったところ、ねずみたちは集まって相撲をしていました。自分の家のねずみたちが負けてばかりいるのを知ったジイとバアは、ねずみたちのためにサンマの団子や豆腐の田楽を用意します。

さあ、今度の勝負はどうなるでしょう。
民話「ねずみのすもう」を題材にしたお話です。

時間:約13分
原作:日本民話より
企画・脚本:宮崎駿
絵コンテ・監督:山下明彦
語り:阿川佐和子
音楽:渡野辺マント

 

『毛虫のボロ』

草むらのなか、夜が明ける前に卵からかえった毛虫のボロ。

初めて見る朝陽はとてもまぶしくて、世界はおいしそうな空気にあふれていました。ボロは、ボロギクの根元に降り立ち、毛虫の先輩や外敵が行き来する世界へと踏み出します。

上時間:約14分
原作・脚本・監督:宮崎駿
声と音:タモリ
音楽:久石譲