『耳をすませば』の実写映画化が決定したことが話題となっております。
これだけニュースになるのも、スタジオジブリが1995年にアニメーション化したことが原因で、世間ではジブリが原作の物語と思われている節があるためでしょう。
ジブリ作品の存在感が際立っているために起きてしまう現象で、これはもう致し方ないことではありますけども、ちゃんと調べてみるとジブリ作品というのは原作を小説や漫画から持ってきていることのほうが多いんです。
『風の谷のナウシカ』から数えて『レッドタートル ある島の物語』までの23作品中、余所から原作を持ってきている作品は14作品です(宮崎駿さんが原作を務めたものや、原案的な扱いの作品は除いてます)。
つまり、ジブリがアニメーション化した原作を使って実写化すると、ジブリ作品が実写化されたような錯覚が生まれるわけです。
スタジオジブリを介さずに、ジブリ作品の実写化を達成したようなイメージ戦略が打てることで、映像化の企画が上がることもあるのかもしれません。知らんけど。
そんなわけで、スタジオジブリがアニメーション化した原作と、高畑勲・宮崎駿作品も加えて一覧にまとめました。
『アルプスの少女ハイジ』
原作:小説『アルプスの少女ハイジ』/作:ヨハンナ・シュピリ
『母をたずねて三千里』
原作:小説『アペンニーノ山脈からアンデス山脈まで』/作:エドモンド・デ・アミーチス
『未来少年コナン』
原作:小説『残された人びと』/作:アレグザンダー・ケイ
『赤毛のアン』
原作:小説『赤毛のアン』/作:ルーシー・モード・モンゴメリ
『ルパン三世 カリオストロの城』
原作:漫画『ルパン三世』/作:モンキー・パンチ
『じゃりン子チエ』
原作:漫画『じゃりン子チエ』/作:はるき悦巳
『セロ弾きのゴーシュ』
原作:小説『セロ弾きのゴーシュ』/作:宮沢賢治
『火垂るの墓』
原作:小説『火垂るの墓』/作:野坂昭如
『魔女の宅急便』
原作:小説『魔女の宅急便』/作:角野栄子
『おもひでぽろぽろ』
原作:漫画『おもひでぽろぽろ』/作:岡本蛍、刀根夕子
『海がきこえる』
原作:小説『海がきこえる』/作:氷室冴子
『耳をすませば』
原作:漫画『耳をすませば』/作:柊あおい
『ホーホケキョ となりの山田くん』
原作:漫画『となりの山田くん』/作:いしいひさいち
『猫の恩返し』
原作:漫画『バロン 猫の男爵』/作:柊あおい
『ハウルの動く城』
原作:小説『魔法使いハウルと火の悪魔』/作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
『ゲド戦記』
原作:小説『ゲド戦記』/作:アーシュラ・K. ル=グウィン
『借りぐらしのアリエッティ』
原作:小説『床下の小人たち』/作:メアリー・ノートン
『コクリコ坂から』
原作:漫画『コクリコ坂から』/作:高橋千鶴
『かぐや姫の物語』
原作:『竹取物語』/作:不詳
『思い出のマーニー』
原作:小説『思い出のマーニー』/作:ジョーン・G・ロビンソン