誰も語らなかったジブリを語ろう

宮崎駿監督のライバルとも言われる押井守監督。これまでにも、数々のジブリ作品への悪口、…じゃなかった、論評をしてきましたが、押井監督がジブリ作品のみを論じた書籍が、『誰も語らなかったジブリを語ろう』です。



押井監督といえば、ジブリ作品や宮崎駿監督、鈴木敏夫さんに対して歯に衣着せぬ物言いをすることで有名です。

若いジブリファンの方は、押井監督がジブリや宮崎監督を嫌いだと思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。実は、この押井監督、宮崎監督と鈴木さんとは旧知の仲で、若かりし頃に『天空の城ラピュタ』のロケハンで一緒に海外まで行って、連れ込みのホテルに男四人で一緒に泊まったという、誤解を招きそうな豪快なエピソードもあります。

言ってみれば親友にあたるため、手厳しいことも平気で言える仲というわけです。

誰も語らなかったジブリを語ろう

そんな押井監督の『誰も語らなかったジブリを語ろう』は、2017年に刊行され、すぐに絶版となったため長らく入手困難でした。しかし、2021年には増補版が発売されています。

どっちを買ったら良いのかな、と思った方には迷わず増補版をオススメします。
こちらの増補版には、40年来の親友である鈴木敏夫さんとの往復書簡が掲載されています。口調は丁寧ながらも、皮肉たっぷりの悪友とのやりとりといった具合がたまりません。
さらには、Production I.Gで、長らく押井監督とタッグを組んできた、石川光久プロデューサーと、スタジオジブリの高橋望さんとの三者対談も加わって、32P増しの増補版となっております。

カバーイラストは、どちらも湯浅政明監督が描いたものが使用されています。

誰も語らなかったジブリを語ろう

そして、こちらの目次。各章のタイトルを読んだだけで、内容が気になってきませんか?
ジブリ作品を語った書籍は数々ありますが、押井監督が語るジブリはかなり毛色が違って面白いです。

興味のある方は、ぜひ。

『誰も語らなかったジブリを語ろう 増補版』目次

・まえがき

第一章 矛盾を抱えた天才 宮崎駿
・スタジオジブリ設立前夜『風の谷のナウシカ』
・押井守的宮さん最高傑作!『天空の城ラピュタ』
・“作家”が目覚めるとき『となりのトトロ』
・トシちゃんが好きな女の子『魔女の宅急便』
・宮さんのプライベート・フィルム『紅の豚』
・自然描写はオレに任せろ『もののけ姫』
・ツッこみどころ満載ですが、300億超!『千と千尋の神隠し』
・男の気持ち、判ってます『ハウルの動く城』
・ハヤオ・ストライクス・バック!『崖の上のポニョ』

第二章 リアリズムの鬼 高畑勲
・死とエロス『火垂るの墓』
・描きたいのは資本主義!?『おもひでぽろぽろ』
・勉強家ですが、何か?『平成狸合戦ぽんぽこ』
・ホームドラマの名手、その手腕を発揮できたか?『ホーホケキョ となりの山田くん』
・高畑勲、やりたいことをやる。『かぐや姫の物語』

第三章 ジブリ第三の監督たち
・宮さんの匂い、消臭しました『耳をすませば』
・コピー品ですが、65億!『猫の恩返し』
・フェティッシュが足りない『ゲド戦記』『コクリコ坂から』
・縛られて、そして抵抗する『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』

第四章 小さな巨人――スタジオジブリ
・これまでのジブリ、これからのアニメーション
・〈特別鼎談〉「監督とプロデューサー オレたちのディスタンス」石井光久×高橋望×押井守
・〈往復書簡〉鈴木敏夫⇄押井守
・あとがき

誰も語らなかったジブリを語ろう 増補版

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