ルパン三世 PART1 絵コンテ集

『ルパン三世』アニメ化50周年記念ということで、『ルパン三世 PART1』絵コンテ集をご紹介します。

本書は、10月24日に刊行されたもので、この日のちょうど50年前に『ルパン三世PART1』の第1話が放送されました。
そんな50周年記念付いている、メモリアルな書籍であります。



ジブリファンの中では、『ルパン三世』というと、宮崎駿監督が演出を務めた『ルパン三世 PART2』の第145話『死の翼アルバトロス』や、最終回『さらば愛しきルパンよ』であったり、映画『カリオストロの城』を連想する人が多いかもしれませんが、実は宮崎監督が一番最初に携わったのは『ルパン三世 PART1』なのです。

当初、アニメ版『ルパン三世』は、原作の作風を尊重し、シリアス路線で作られていました。
しかし、あまり人気が出ないことから、演出を務めていた大隅正秋さんが降板します。

ルパン三世 PART1 絵コンテ集

岐路に立ったアニメ版『ルパン三世』ですが、作画監督を務めていた大塚康生さんが、東映動画で一緒に仕事をしていた高畑勲・宮崎駿コンビを招聘します。こうして、二人の演出により、シリアス路線からコミカル路線へと舵を切り、人気作品になっていったのです。

ちなみに、このとき二人は、Aプロダクションに在籍していたため、「Aプロダクション演出グループ」としてクレジットされています。

ルパン三世 PART1 絵コンテ集

そして、このたび発売されたのが、高畑勲・宮崎駿が携わった『ルパン三世 PART1』の絵コンテということです。
と言いましても、本書で掲載されている絵コンテは、ごく一部となります。

掲載内容はこちら
パイロットフィルム、第1話、第4話(一部抜粋)、第16話(Aパート)、第21話、第23話

そもそも、大隅さんが携わっていたときに発注済みだった絵コンテや脚本もあるため、どこからどこまでが高畑・宮崎コンビが携わっているかは、明確ではありません。
完全にAプロダクション演出になったのは、宮崎さんによってキャラクターの性格変更が行われた13話以降となりますが、絵は大隅演出時代のものを踏襲しています。

ルパン三世 PART1 絵コンテ集

絵コンテにおいても複数の人間により描かれているため、どの話を誰が描いたかは、簡単にはわかりません。
しかし、そこは映像研究家の叶精二さんにより、わかりやすく解説されているので安心です。
本書は、絵コンテ集でありながら、アニメーションの研究書としての側面もあります。ただ眺めているだけでは、見落としてしまいそうなところにも、解説が行き届いています。

『ルパン三世』アニメ化50周年の節目に、またPART1からふり返ってみては如何でしょうか。
ジブリファンの方にもオススメです。ぜひ、若かりし高畑・宮崎コンビの仕事にも注目してみてください。

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