スタジオジブリ関連の書籍は、もう山ほど発売されているんですけど、その中でもいちばん面白い表紙を飾ったのが「KAMINOGE vol.25」だと思います。
これはプロレス誌なんですけども、一つのジャンルに拘らず各界の著名人の特集を組んでいまして、このときは鈴木敏夫さんと川上量生さんのインタビューが掲載されました。
プロレス誌ということもあって、おそらくカメラマンからそれっぽい写真を要求されて、ノリノリで応じている鈴木さんと、仕方なく付き合ってる川上さんという、その場の雰囲気まで伝わってくる感じが素敵です。
こちらの書籍、2013年に収録されたもので、宮崎駿監督が引退表明をし、ドキュメンタリーの『夢と狂気の王国』が公開された直後です。
内容のほうはというと、鈴木さんが語るプロレスの話から始まり、野球の落合博満監督の話題やら、宮崎駿作品の男女のあり方から、『風立ちぬ』制作の経緯などが本音で語られています。
特に、この当時は宮崎監督が引退をして、もう終わったことという感覚が鈴木さんの中にあったようで、歯に衣着せぬ表現で話しています。
もうだいぶ古いインタビューなのでタイムリーではないですけど、今読んでも面白い内容なので、未読の方は購入してみてはいかがでしょうか。
KAMINOGE vol.25 宮崎駿映画の本質、編集者型プロデューサー業、組織の生い立ち。 鈴木敏夫さんの口から小気味よいテンポで次々と語られる、スタジオジブリの正史。 |