スタジオジブリ全作品集

講談社から発売された、『スタジオジブリ全作品集』を買ってきました。
公的には4月21日発売とされていましたが、20日の段階で本屋には並んでおりました。
早速購入しましたので、内容を軽くですがご紹介します。



まず、タイトルにも“全作品集”とあるように、これまでスタジオジブリが発表してきた劇場作品およびテレビ作品が、すべて掲載されています。
『風の谷のナウシカ』から『アーヤと魔女』まで収められています。
ちなみに、ジブリ美術館の短編や、別レーベルの作品等は収録されていません。

スタジオジブリ全作品集

巻頭は、宮崎吾朗監督のインタビューと、新作『アーヤと魔女』が飾っています。
このたび劇場公開されることもあって、宣伝の意味を兼ねた刊行でもあるのだと思います。

そして、次にスタジオジブリの歴史から年表が、わりと詳しく紹介されていて、鈴木敏夫プロデューサーのインタビューが続きます。
このインタビューでは、宮崎駿監督の新作『君たちはどう生きるか』の進捗状況から、さらに次の作品についての話にも触れていました。さらには、ジブリパークの話などなど……。

スタジオジブリ全作品集

作品紹介のページに関しては、作品解説からストーリー紹介、スタッフ、キャスト、登場人物など、細かく紹介されています。各作品に、「注目ポイント」や「制作秘話」として、かならず豆知識が掲載されているのも面白いです。

それから、ジブリ作品の印象的な食べものであったり、建物や街、自然の風景、飛行シーンなど、映画の象徴的なシーンを取り上げた解説も、幅広く掲載されています。

スタジオジブリ全作品集

劇場公開時の新聞広告も載っていて、その当時のコピーが面白いです。例えば、『千と千尋の神隠し』の新聞広告では、「イチロー。首位打者、おめでとう」というコピーがついています。これって、なんですか?(笑)

マニアックな人間としては、こういった細かな情報の裏話が知りたくなってしまいますが、本書はそういった趣旨ではありません。
ジブリ作品を広く捉えたい人に向けた本だと思います。26作品すべてが紹介されているので、1つ1つはそう大きいボリュームは裂けないですからね。

そしてなにより、作品紹介では、ちゃんと『On Your Mark』や『海がきこえる』も掲載されてるのが嬉しいですね。
『海がきこえる』は、これまでにロマンアルバムや、ジ・アート、ジブリの教科書と、シリーズものから除外され、何度も涙を飲んできた作品ですので……。

ジブリ作品も、今ではかなり映画の数が多くなっていますし、ジブリファンの中にも知らない作品だったり、観たことがないジブリ作品が増えていると思うんですよね。そこで、この本を見て、『海がきこえる』や『On Your Mark』を知る人もいるんじゃないでしょうか。

スタジオジブリ全作品集
発売日:2021年4月21日
価格:3080円(税込)

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