ぐりとぐら展 伊丹市立美術館誕生50周年を迎えた『ぐりとぐら展』が「伊丹市立美術館・伊丹市立工芸センター」で開催されます。シリーズ累計2400万部にものぼる「ぐりとぐら」全7話をはじめ、作者である中川季枝子さんと山脇百合子さん姉妹のデビュー作『いやいやえん』の挿絵を含む、170点もの原画を観賞できます。また、宮崎駿監督と中川季枝子さん対談映像も上映されます。



小さい子どもがくぐり抜けられる大型絵本や、愛読者の誰もがあこがれるあの黄色いふわふわのカステラがソファになっていたり、大きなたまごやかぼちゃ、毛糸玉のオブジェなども会場に点在し、大人も子どももぐりとぐらの気持ちになって、お話の世界を体感できるはず。

ほかにも『となりのトトロ』の挿入歌『さんぽ』を作詞するなど親交の深い映画監督・宮崎駿さんと中川さんとの対談映像、世界11カ国に翻訳され進出している外国語版や点字版、かるたになったぐりとぐらを鑑賞できたり、読書や塗り絵コーナーなど楽しみどころが満載です。

「ぐりとぐら展」図録
「誕生50周年記念 ぐりとぐら展」公式図録

物販コーナーでは絵本のほか、同展の図録も販売。図録には宮崎駿監督と中川李枝子さんの対談も収録されています。
東京で開催された際に行きましたが、ジブリファンの方にも、充分行く価値のある展覧会となっていました。

宮崎駿×中川李枝子 対談
『いやいやえん』は衝撃的。子どもそのものが描かれている。

宮崎:
『ぐりとぐら』発売の1年前、『いやいやえん』が出ましたよね。大きな衝撃でした。「子どもそのものが措かれている」と。僕より7歳若いスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーも衝撃を受けています。

(略)

中川:
当時、新しい子どもの本を出版するための研究会を作っていらしたんです。で、私が同人誌に『いやいやえん』を書いたら、石井さんがおもしろいと研究会で取り上げてくださった。石井さんが編集して1962年、福音館書店から発売されました。

宮崎:
僕が『いやいやえん』に出会ったのは学生時代。一読してアニメーションにしたいと思いました。まだアニメーターになるかも決めてなかったのに。

中川:
そうなんですか!

誕生50周年記念「ぐりとぐら展」
会期:2015年4月11日(土)~5月31日(日)
時間:10:00-18:00(入館は17:30 まで)
会場:伊丹市立美術館・伊丹市立工芸センター
休館:月曜日(ただし5月4日は開館、5月7日は振替休館)
料金:一般900円、大高生500円、中小生200円

いやいやえん
主人公しげるが通う保育園のお話が5話収められている。短いお話も長いお話もあり、好きなものから読める。また、絵も多いため、簡単に読み進めることができる。

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