11月20日に発売される『Switch』12月号はスタジオジブリ特集が組まれています。
「スタジオジブリという物語」題して、ドワンゴの川上量生さんが、『かぐや姫の物語』の西村プロデューサーや、鈴木敏夫プロデューサー、ジブリと長年仕事をしていた糸井重里さんとの対談から、スタジオジブリの内側が語られています。
ひと足早く、本号を入手したのですが、もう目次を見ただけで圧巻のボリューム!
表紙
『Switch』2013年12月号
『かぐや姫の物語』と、『夢と狂気の王国』の公開にあわせた、全46ページの特集号。
責任編集:川上量生
「スタジオジブリの人びと、特に高畑勲、宮崎駿、鈴木敏夫という3人が織り成す人間ドラマは、その作品以上に面白いのではないか?」という川上独自の視点により、高畑勲新作公開、宮崎駿引退表明など、新たな物語が動き出したジブリの現在に迫ります。
川上が聞き手となった西村義明、鈴木敏夫、糸井重里、川村元気との計4本の対談や、砂田麻美監督インタビューでは、「人間ドラマとしてのスタジオジブリ」を徹底的に掘り下げます。
また、制作スタジオのフォト、作画表現の解説、美術監督・男鹿和雄、声優キャスト陣、主題歌・二階堂和美のインタビュー、久石譲の音楽収録現場レポートなど、映画『かぐや姫の物語』関連のコンテンツが盛りだくさん。映画鑑賞後に必携の一冊となっています。
Switch Web限定 特典ポスター付
スイッチ・パブリッシング公式サイトから、本誌を購入すると、先着で『かぐや姫の物語』のSwitchオリジナルポスターが貰えるようです。
『Switch』2013年12月号 Vo.31「スタジオジブリという物語」
発売日:2013年11月20日
価格:819円(税込)
≫『Switch Publishing』公式サイト
目次
宮崎駿の引退会見とは何だったのか?
鈴木敏夫×川上量生
プロデューサー鈴木敏夫のアート性とは?
糸井重里×川上量生
ジブリの未来はどうなるのか?
川村元気×川上量生
ジブリの夢と狂気とは何なのか?
砂田麻美インタビュー
『かぐや姫の物語』制作現場から
『かぐや姫の物語』が生まれた現場とは? スタジオジブリ第7スタジオの風景
アニメーションの極北と噂される『かぐや姫の物語』の“作画”の凄さとは?
日本画のような『かぐや姫の物語』の背景画。美術監督を務めた職人・男鹿和雄はどう描いたのか?
かぐや姫、捨丸、媼の声を担当した俳優たち。高畑監督からどんな演出をうけましたか?
朝倉あき/高良健吾/宮本信子
ジブリの音楽を生み出してきた作曲家・ 久石譲。『かぐや姫の物語』音楽収録はどう行なわれた?
二階堂和美は『かぐや姫の物語』の主題歌に何を込めたのか?
海を渡ったジブリのパッケージデザイン事情とは?
ジブリのブルーレイ・シリーズの大胆なパッケージデザインとは?
ジブリのひとつのドキュメントになりました――川上量生
僕は2011年からスタジオジブリさんにお世話になっています。
鈴木敏夫さんのラジオ番組に出演した際、勢いで弟子入りを志願してしまってから、もうすぐ3年です。その間、プロデューサー見習いとして、ジブリの映画作りを間近で見てきました。
つくづく思うのです。ジブリの人たち、特に高畑勲監督、宮崎駿監督、鈴木敏夫さんという3人が織り成す人間ドラマは、その作品と同じくらい面白いのではないかと。
そこで改めていろいろな人に話を聞きました。
『かぐや姫の物語』のプロデューサー・西村義明さんに高畑監督の話を、鈴木敏夫さんに宮崎監督の話を、ジブリとずっと仕事をしてきた糸井重里さんに鈴木さんの話を。ジブリファンの川村元気さんとはジブリの未来の話をしました。
現時点での、ジブリのひとつのドキュメントになったと思います。
川上量生
責任編集:川上量生「スタジオジブリという物語」SWITCH Vol.31 No.12
伝説の男・高畑勲はいかに帰還したのか? 西村義明×川上量生
日本アニメーション界の巨人・高畑勲14年ぶりの監督作『かぐや姫の物語』が遂に公開される。製作期間8年、製作費50億円、全編2時間17分の超大作の舞台裏には、壮絶なドラマがあった。齢78にしてなお、果敢な挑戦を続ける高畑勲の映画の作り方と、その製作現場の実像とは?
高畑勲のパートナーという大役を担った若きプロデューサー・西村義明に、川上量生が聞いた。
宮崎駿の引退会見とは何だったのか? 鈴木敏夫×川上量生
日本中が固唾を飲んで見守った引退会見の数日後。会見にも立ち会っていた川上は、現在、弟子入り中であるスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーのもとを訪ね、あの会見の舞台裏と、30年以上にわたる宮崎駿との仕事について聞いた。
話は、宮崎駿の壮絶な仕事ぶりから、鈴木敏夫の独自なスタンスまで多岐に渡った。
プロデューサー鈴木敏夫のアート性とは? 糸井重里×川上量生
「わすれものを、届けにきました。」(『となりのトトロ』『火垂るの墓』)、「おちこんだりもしたけれど、私は元気です。」(『魔女の宅急便』)など、スタジオジブリ作品の数々の宣伝コピーを手がけてきた糸井重里。長年、ジブリ、鈴木敏夫プロデューサーと仕事をしてきた糸井に、一度会って話を聞いてみたい。糸井事務所へ伺って、ジブリのこと、仕事のことを語り合った。
ジブリの未来はどうなるのか? 川村元気×川上量生
宮崎駿監督が長編映画製作からの引退を表明したスタジオジブリ。
その行方はどうなるのか? そして、日本のクリエイターの未来は?
宮崎駿監督とその作品を敬愛する、熱烈なジブリファンでもある、東宝の映画プロデューサー・川村元気と語り合う。
ジブリの夢と狂気とは何なのか? 砂田麻美
川上量生プロデュース、ドワンゴ製作による、スタジオジブリを題材にしたドキュメンタリー映画『夢と狂気の王国』が現在公開されている。
“外の人間”だからこそ感じたジブリ独自の気配、本物の芸術家たちの狂気と覚悟……。約一年にわたる“スタジオジブリ留学生活”で見たものとは。カメラ片手にジブリに忍び込み、一本の映画に仕上げた砂田監督に聞いた。