映画『猫の恩返し』には、原作者の意向で変更されたシーンがあります。
それは何かというと、ハルが十字街でムタの上に座ってしまうシーンと、バロンがハルに紅茶を出すシーンです。
当初、ハルがムタの上に座ってしまうシーンでは、「なにこのブタ猫、キッタナ~イ」と言ってお尻を必死に払うシーンがあったそうです。
しかし、生き物を助ける女の子は、生き物に対してそんなことを言わない。このセリフひとつでハルの人物像が変わってしまう。と変更を要望し、カットされました。
もうひとつは、猫の事務所でバロンが紅茶をブレンドしてハルに出す場面では、当初、紅茶にレモンを入れて飲むシーンが予定されていました。
しかし、柊さんは、バロンはこのようなことをしないと指摘します。紅茶を自分でブレンドする人は、紅茶の香りを壊すことはしないため、やめてもらったそうです。
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