宮崎駿監督の先輩アニメーター・大塚康生さんによる新作画集『大塚康生画集 「ルパン三世」と車と機関車と』が、7月31日に発売されます。
本書では、「『ルパン三世』とメカニック」「ミリタリービークル」「模型、RCカー、ミニ四駆」「機関車」の構成により、大塚康生さんのメカニック世界が紐解かれます。
大塚康生さんの絵描き人生は、太平洋戦争末期、郷里で見た蒸気機関車に感銘を受けた少年時代に始まります。
敗戦と同時に連合軍が来ると、その軍用車にも魅了され、動きの原理を追求しました。
その観察眼は、躍動感あふれる作画を生み、日本アニメを黎明期から牽引してきました。
『ルパン三世 カリオストロの城』では作画監督を務め、名場面を生み出しました。
さらに、その膨大なメカニック知識を生かし模型の造型に協力。タミヤの人気シリーズ「コミカルミニ四駆」の誕生に貢献しています。
また、本書では、大塚さんを慕うアニメーターから寄稿された色紙が掲載されます。
寄稿者には飯田史雄、押井守、片渕須直、叶精二、小田部羊一、貞本義行、芝山努、鈴木敏夫、田中達之、安彦良和らが名を連ねています(敬称略)。
TVシリーズ『ルパン三世』PART1の誕生秘話や、大塚さんと親交のある著名人からの寄稿が掲載され、多方面にわたる大塚康生さんの業績をふり返ることができる一冊となっています。
また画集の刊行を記念して、東京・書泉グランデにて7月19日より「大塚康生フェア」が開催されています。
大塚康生画集 「ルパン三世」と車と機関車と 大塚康生の業績を振り返る珠玉の一冊 |