愛・地球博記念公園にオープンするジブリパークについて、愛知県の大村秀章知事が臨時記者会見を開き、来年度当初予算における重点項目のうち、「ジブリパーク整備の概要」、「ステーションAiの整備・運営」、「あいちトリエンナーレ2022開催に向けた組織体制等の見直し」の3項目について発表しました。それに伴い、大村知事のTwitterでは、今後の運営について発信されました。
①本日、午後1時前から臨時記者会見を開き、来年度当初予算における重点項目のうち、「ジブリパーク整備の概要」、「ステーションAiの整備・運営」、「あいちトリエンナーレ2022開催に向けた組織体制等の見直し」の3項目について発表しました。
— 大村秀章 (@ohmura_hideaki) February 4, 2020
②ジブリパークの整備エリアは、「青春の丘エリア」、「ジブリの大倉庫エリア」、「どんどこ森エリア」、「もののけの里エリア」、「魔女の谷エリア」の全5エリアで、「愛・地球博記念公園」全体の約194ヘクタールのうち、約7.1ヘクタールを活用して整備します。
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③「青春の丘エリア」では、映画「耳をすませば」に登場する「地球屋」、「ロータリー広場」に加え、映画「猫の恩返し」に登場する猫サイズの建物「猫の事務所」も設置します。また、エレベーター棟は、「天空の城ラピュタ」などに出てくる19世紀末の空想科学的要素を取り入れた内外装に改装します。
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④「ジブリの大倉庫エリア」では、既存建物の大空間を活かし、内部に「千と千尋の神隠し」に登場する食堂街などの建物を作り込んで、屋内ながら街の中にいるような演出をします。延床面積は約9,600㎡、展示面積は「三鷹の森ジブリ美術館」の約4倍であり、展示室やカフェテリア等を整備します。
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⑤「どんどこ森エリア」では、既存の「サツキとメイの家」の背後の森の中に散策路を整備し、丘の上には映画「となりのトトロ」に登場するお社を整備します。また、既存の木造伝統工法の管理棟を「もののけの里エリア」へ移設し、「サツキとメイの家」に意匠を合わせた新管理棟を整備します。
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⑥「もののけの里エリア」では「タタラ場」や「炭焼き小屋」を、「魔女の谷エリア」では「オキノ邸」や「ハウルの城」をそれぞれ再現する予定です。この2エリアについては、来年度以降に実施設計を行い、施設の規模を固めていくこととしています。
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⑦先行して開業する「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」の3エリアの事業費については、ECI方式を活用した実施設計に基づき工事費を算出しました。また、残りの2エリアについては、昨年度実施した基本設計をもとに、3エリアの実施設計で得られた積算単価を参考に工事費を推計しました。
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⑧この結果、ジブリパーク整備の概算事業費は、5エリア全体の工事費が約310億円、設計、工事監理、企画・デザイン監修費が約30億円で総額約340億円となりました。この中には、ジブリパーク整備を行う上で必要不可欠なスタジオジブリからの役務の提供と著作物の使用許諾の対価を含んでいます。
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⑨想定来場者数については、3エリアの施設規模や想定される入場方法などから1日当たりの来場者数を推計した上で、変動要因である休日・平日の別、好天・雨天の別などを考慮し、さらにジブリパーク以外の公園施設利用者や各種イベント参加者を加え、公園全体の年間想定来場者数を推計しました。
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⑩また、日本各地の遊園地や水族館など約40の集客施設のデータを参考に推計した結果も踏まえ、2022年秋の3エリア開業時で公園全体が約200万人、うちジブリパークが約100万人、5エリア開業時には公園全体で約280万人、うちジブリパークへは約180万人が来場すると推計しています。
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⑪ジブリパーク開業による経済波及効果については、ジブリパーク整備による建設投資効果として約840億円、来場者の飲食・物販、宿泊費や交通費など公園内外での消費により、3エリア開業時に年間約350億円、5エリア開業時に年間約480億円の経済波及効果が生み出されると試算しています。
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⑫来年度当初予算ではジブリパークの整備事業費として27億余円を計上し、先行開業予定の3エリアの本体工事に着手するとともに、ジブリ作品の世界観を表現するため、建物内部の展示・演示計画の詳細検討を行います。また、残りの2エリアについてもECI方式を活用した実施設計を進めて参ります。
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⑬また、ジブリパークの開業を見据え、愛・地球博記念公園内の施設整備や改修、駐車場の増設、周辺道路の渋滞対策を推進するための経費として、18億余円の予算を計上します。
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⑭まず、公園北口については、国内外から多くのお客様をお迎えする公園の表玄関としてふさわしく、人が賑わう魅力的な「ひと」中心のエントランス空間に改修します。再整備にあたっては、動線の安全性と円滑性に配慮し、リニモ公園駅からの人の動線と車の進入路が交錯しない動線を構築します。
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⑮リニモ公園駅から青春の丘エリアのエレベーター棟までは直線的な動線を確保するとともに、既設の地球市民交流センターの外観と調和した、まとまりのある交流空間を生み出します。この交流空間に、インフォメーションやゲストサービス機能を備えた新たな総合案内センター(仮称)を設置します。
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⑯この空間を確保するため、現在の北口にあるロータリーを廃止し、北口駐車場への出入口を現在地から150m西側に移動します。北口再整備については、ジブリパークのデザインと調和させるとともに、開園しながら安全に確実に工事を進める必要があるため、ECI方式により実施設計・工事を行います。
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⑰あわせて、老朽化がみられる西口休憩所をゲストサービスやインフォメーション機能を備えた建物に建て替えるとともに、公園のほぼ中央に位置する三日月休憩所にも北口・西口のインフォメーション機能等を補完する拠点を新たに整備することで、公園全体のホスピタリティ機能の向上を図って参ります。
— 大村秀章 (@ohmura_hideaki) February 4, 2020
⑱今年度に基本設計を行った公園内の園路・広場の整備や園内サイン計画の見直しについて、来年度は実施設計を進めて参ります。さらに、ジブリパークの開業に伴い、電気や上下水道等の供給処理能力が不足する施設についても、改修に向けて設計・工事に着手して参ります。
— 大村秀章 (@ohmura_hideaki) February 4, 2020
⑲また、想定来場者数に基づき、駐車場の必要台数を4,400台と見込んでおり、車での来場者に対応するため、現在の常設・臨時合わせて約2,900台の駐車場に加え、公園北側に約1,500台規模の駐車場を整備する予定です。来年度は、調査や設計を進め、用地取得や工事に着手して参ります。
— 大村秀章 (@ohmura_hideaki) February 4, 2020
⑳最後に、ジブリパーク開業に伴う県道力石名古屋線を始めとした周辺道路の渋滞対策として、交差点周辺における車線の追加や右左折車線の延伸等の整備に向けた測量・設計・工事に着手して参ります。2022年秋のジブリパーク開業に向け、パーク本体を始め公園内外の整備をしっかりと進めて参ります。
— 大村秀章 (@ohmura_hideaki) February 4, 2020