アルプスの少女ハイジ『アルプスの少女ハイジ』の展覧会が、チューリヒにあるスイス国立博物館で開催されています。
本作は、ヨーロッパをはじめ世界中で愛されていますが、原作の舞台となったスイスではなぜか放映されたことがなく、公式に紹介されるのは今回が初めてのこととなります。



『アルプスの少女ハイジ』は、高畑勲さんが演出を務め、宮崎駿さんは場面設定・画面構成を担当、小田部羊一さんはキャラクターデザイン・作画監督を務めました。また、絵コンテには『ガンダム』で有名な富野由悠季さんが参加するという、そうそうたる顔ぶれで作られました。

展覧会は長年『ハイジ』に関心を持ち続けてきたチューリヒ大のハンス・ビャーネ・トムセン教授らが企画しました。

トムセン教授は約30年前から、多くの外国人が『ハイジ』というフィルターを通してスイスに触れていることに着目しており、数年前から研究者や当時の制作陣と展示会の企画に取り組んできました。

本展は「Heidi in Japan(ハイジ・イン・ジャパン)」と題し、セル画やロケハンの写真、場面の設計図や関連グッズなど約200点が並びます。
10月13日までの会期中には、研究者や当時の制作陣らが意見交換する国際会議も予定されています。