細田守監督の『未来のミライ』が第91回アカデミー賞の長編アニメ映画賞にノミネートされ、スタジオ地図の齋藤優一郎プロデューサーが、細田監督や、ジブリの鈴木敏夫プロデューサーからの応援コメントなどを明かしました。
日本の長編アニメーションが同賞にノミネートされるのは、ジブリ以外では初となります。
ノミネートが発表された瞬間は、細田監督は外で仕事をしていたそうで、齋藤プロデューサーからの電話にも「え? 本当ですか」と驚くばかり。
齋藤プロデューサーも「電話をしている僕自身も実はまだ半信半疑な感じで、お互いに驚きあったという感じでした。でも本当に光栄なことだと思います」とふり返っています。
もし、長編アニメーション賞を受賞することになれば、日本作品では宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』以来の快挙となります。
アカデミー賞ノミネート発表より少し前に、鈴木敏夫プロデューサーからは、本作への応援メッセージがスタジオ地図に届けられており、そこには太宰治の文章を引用して、「生まれて来てすみません。」と記されていました。
「鈴木さんは僕がこのアニメーション映画の世界に飛び込む、きっかけとなった人。いまも節目節目で相談や話しを伺いに行かせて頂くこともあります」という齋藤プロデューサーは、「鈴木さんは、本質的なことをズバッと一言で表現される方。その言葉には魔法がかかっていて、最後に着く『。』の後には、『なぜなら』や『だから』と言った、その後に続く言葉や解釈を読者に考えさせる力があるんです」と語りました。
なお、第91回アカデミー賞の発表は、日本時間2月25日(月)に行なわれます。
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