愛知県長久手市の愛・地球博記念公園に「ジブリパーク」を整備する構想で、スタジオジブリと愛知県が、2022年度中の開業を目指していることがわかりました。
また、ジブリが県に提供した基本デザインも発表されています。
当初は、「トトロのふるさと村」の開所から始めるとされていましたが、発表された案ではすでに他の作品のコンセプトも盛り込まれた、テーマパーク感が満載のイラストとなっています。
「魔女の谷エリア」のイラストには、コーヒーカップの乗り物がありますけども、個人的にはライド系のアトラクションは作らないでほしいです。けど、客寄せのためには、ある程度エンタメ寄りになるのは仕方がないことでしょうか。やはり、造るからには資金を回収しなければいけないですからね。
ジブリ映画の作風からいっても、森林伐採をして公園をつくることは、作品そのものを否定することにもなってしまうので、環境と作品に配慮した公園づくりを進めてもらいたいです。
ただ、公表されたマップを見ると、開設されるのは施設内のほんの一部なので、公園の大部分は残されており、ディズニーやUSJといったテーマパークとは指向が異なるものと思われます。
とにかく、スタジオジブリ版の「たてもの園」を作っていただきたいです。
実際に入ることができる「油屋」や、「ハウルのお城」「ラピュタ城」なんてあったらワクワクしますしね。
消費される商品ではなくて、作品としてのジブリパークが開園されることを願います。
青春の丘エリア
基本デザインには、複数の施設のイメージ図が描かれており、公園北口付近にあるエレベーター棟を、『ハウルの動く城』に登場するような、空想科学的な要素を取り入れた19世紀末の西洋建築風に改装。パークを象徴するメインゲートとなります。
周辺には、『耳をすませば』に登場した「地球屋」を再現した建物も造る予定となっています。
ジブリの大倉庫エリア
今夏で営業を終了する温水プールの跡地には、散策の拠点として、映像展示室や飲食を楽しめる大型の屋内施設が整備されます。
もののけの里エリア
「もののけの里エリア」には、『もののけ姫』のタタラ場をモチーフにした建物などを整備。広場には、タタリ神や乙事主のオブジェを設置する計画もあります。
魔女の谷エリア
大芝生広場近くにある未利用地は、魔法を題材とした『ハウルの動く城』『魔女の宅急便』の2作品にちなんで、「魔女の谷エリア」として生まれ変わります。「ハウルの城」や「オキノ邸」、遊戯施設などが整備される予定です。
どんどこ森エリア
「どんどこ森エリア」では、受付所などを「サツキとメイの家」をイメージしたデザインとし、裏山の森に散策路を再整備するといいます。ちなみに“どんどこ”とは、サツキ、メイ、トトロが、種を蒔いたときにみんなで踊った“どんどこ踊り”が由来となっています。