日刊ゲンダイに、鈴木敏夫プロデューサーと野球評論家の権藤博さんの対談が掲載されています。異色の対談ですが、鈴木さんは中日ドラゴンズの熱狂的ファンとしても知られています。
ふたりが語る監督論から、人生論、宮崎駿監督が引退した本当の理由などが明かされています。



宮崎駿引退の真相

権藤
「宮崎駿監督の引退会見を見ましたが、すがすがしくて、疲れきった感じには見えなかったですよ」

鈴木
「あれは、元気なように見せましたよね。簡単に言うとね、今回の『風立ちぬ』という映画ですけど、要するに(スクリーンで)ゼロ戦を飛ばしたかったわけです。でもね、もう描けないんですよ。それが引退の原因ですよね。描けなかったんです。これ、どこにもしゃべってないですけど」

権藤
「ご自身が思うようなものは描けなかったと」

鈴木
「そうです。頭の中で思い描いたものを描こうとしてもできないんですよ。何回やってみても描けない。それが原因なんです。野球で言えば、もう投げられなくなったピッチャーみたいなもんですよね。『風立ちぬ』を作ってる間に本人が一番言ってた愚痴は、『若い時のオレが欲しい』ですから。あの引退記者会見の時に面白かったのが、『つらかったことは』って聞かれて、『監督は一回も楽しいと思ったことはなかった。でも、芝居を描く時は、たまにいいものが描けると本当にうれしかった』って。これ本心なんですよ」

権藤
「あのくらいの人は分かるんですよ。プレーヤーと監督だったらプレーヤーの方が偉いって」
(記事全文をはコチラ≫)