ジブリ旅 高知城

ジブリ旅4日目は、高知に行きました。高知でジブリといえば、『海がきこえる』のロケ地があります。
ジブリ作品の中では、あまりメジャーな作品ではないですけど、根強いファンが多いです。まだ観たことがない人は、ぜひ観てくださいね。



ジブリ旅 福山駅
さて、旅のほうは、朝早く福山駅を出発しまして、瀬戸大橋線を渡って四国に入りました。

ジブリ旅
そういえば、この旅の途中で、関西の旅人さんから話しかけられたりしましたね。ゆび人形を持って写真を撮っていたもんだから、何者か気になったのでしょう。ジブリのロケ地めぐりをしていることを伝えると、ポカーンとしていました(笑)。四国に入るまでは一緒でしたけど、高松に行かれるということで、すぐにお別れしました。

ジブリ旅 高知
高知駅には、お昼頃に到着。駅を出た途端に、殺人的な日差しが照りつけてきました。
駅前では、三ツ矢サイダーのキャンペーンをやっていて、お姉さんがジュースとうちわを持って走ってきてくれました。バックパックを背負った、旅人の装いが効いたんでしょうか(笑)。

ジブリ旅 高知
高知は以前にも来たことがあって、『海がきこえる』めぐりをしているんですけど、そのときとは駅舎が変わっていました。
なにやら、2008年に作り変えられたようですね。当時の面影は、今はもうありません。

ジブリ旅 高知
そして、駅前には新たに、武市半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎の3人の銅像が建てられていました。
高知では、坂本龍馬推しが強烈です。町を歩けば龍馬に当たります。高知空港にいたっては、2003年から「高知龍馬空港」の愛称になりました。

ジブリ旅 高知
駅前はずいぶん変わってしまいましたけど、土佐電は現役で活躍していますし、こちらの大通りは昔と変わらない雰囲気を感じます。
とはいえ、コンビニがかなり増えてますし、建物もだいぶ変わっていると思います。
昔撮った写真と比較をしたかったんですけど、見つかりませんでした。

ジブリ旅 高知城
ホテルにチェックインしてからは、まず高知城を見に行きました。
高知城は、『海がきこえる』にも度々登場しています。といっても、ワンショットによる登場です。

こちらのアングルのお城が、物語の冒頭で使われています。
「その日、松野からバイト先に電話があった」という杜崎拓のモノローグのシーンです。

ジブリ旅 高知
そして、高知城の天守閣から見た景色も、『海がきこえる』の物語中盤で登場しました。
小浜裕実が杜崎拓に電話で泣きついてくるシーンの頭の部分に、高知城からの景色が差し込まれています。

アニメとは、だいぶ建物が変わっているんですけど、右側にある茶色いマンションはそのままです。
天守閣は見晴らしも良くて、気持ちが良いので、皆さんぜひ行ってみてください。

ジブリ旅 高知 喫茶ムトー
高知城を見た帰りに、喫茶店の「コーヒーガーデン ムトー」さんで食事をしようと思ったら、なんとこの日はお休みでした。日曜日が定休だったんですね。

『海がきこえる』の原作者の氷室冴子さんは、ここで打ち合わせをして、主人公の名前を決めました。その際に、喫茶店のムトーさんから取って、武藤里伽子と名づけています。ここは、武藤里伽子発祥の地です(笑)。

この日はお休みだったので、仕方なく、ムトーさんは翌日に回すことにして、杜崎拓や武藤里伽子たちが通った学校を見に行きました。

ジブリ旅 高知
こちらがその学校、「高知県立高知追手前高校」です。
ジブリのスタッフは、この時計塔に惹かれて取材に入ったそうですが、内装もアニメに使えるような作りだったため、ここが舞台となりました。
ちなみに、原作小説の学校は、土佐高校がモデルとなっています。

ジブリ旅 高知
こちらは学校の正門です。物語冒頭で、松野豊と里伽子が話していた場所です。
「おまえ、はやナンパかや?」と拓が突っ込んでいましたね。

ジブリ旅 高知 帯屋町
拓と松野が歩いた帯屋町のアーケードの看板です。これは当時のまま、変わっていませんね。
看板の上にハトがいれば完璧だったんですけど。

ジブリ旅 高知 帯屋町アーケード
拓と松野の2人が歩いたアーケードは、こんな感じ。
パッと見、大きな変化はないんですけど、全国チェーンのフランチャイズが増えたように感じました。
お店の方と話しても、みんな標準語ですし、杜崎拓のような土佐弁は消滅しつつあるようです。高知は、お店も人もアップデートされているのを実感します。

ジブリ旅 高知 はりまや橋
これは、高知で有名な「はりまや橋」です。
アニメにも登場しているんですけど、当時はリニューアル前の朱色の橋でした。今は、まったく別ものに変わってしまいました。現在は手前に、アンパンマンがいます。

ジブリ旅 高知 はりまや橋
すぐそばにある、はりまや公園には、復元された朱色のミニ版のはりまや橋があります。
石造りのものよりも、朱色の橋を残したほうが、観光的にも名所になって良い気がするんですけどね。

ジブリ旅 高知 土佐電
アニメにも登場した路面電車です。同じカラーリングのものが、まだまだ現役で走っています。
ここは、はりまや橋の交差点。拓もここを自転車で通っていました。

ジブリ旅 高知 どんぐり共和国
商店街には、ジブリグッズ専門店の「どんぐり共和国」があります。
高知店だからといって、『海がきこえる』グッズがあるわけではありません。

店員さんと話していたら、『海がきこえる』はジブリ作品じゃないと勘違いされていたので、やんわりと説明させてもらいました(笑)。