ジブリ旅5日目も、『海がきこえる』めぐりが続きます。
この日は、高知の五台山という場所にある、『海がきこえる』の杜崎拓が住む家のモデルとなったお宅を見てきました。といっても、個人宅ですので、外観をチラッと拝見してきた程度です。
五台山は、はりまや橋からバスも出ているようですが、自転車で行くことにしました。
宿泊しているホテルで自転車が借りれたので、これは助かりました。通常のレンタサイクルですと、だいたい10時頃に開店するので、それまで待たなきゃいけないですけど、ホテルの場合はだいぶ早い時間から受け付けています。ということで、早朝から出発して、高知をママチャリで疾走してきました。
この橋は、新青柳橋。『海がきこえる』で杜崎拓と松野豊が、夕暮れの港を散歩していたときに観ていた景色です。朝に撮影してるので、だいぶ雰囲気が違うかもしれないですけど、橋やバックの山は、アニメでもそのまま描かれています。
実際に夕焼けバックで撮影できたら、かなり近い風景になったはずです。
杜崎拓の家は、はりまや橋あたりから自転車で20分程で到着しました。
アニメ公開時と変わらない家が残っていて、嬉しかったです。
学校までこの距離だったら、余裕でチャリ通できますね。バイト先も、きっと近かったでしょうから、便利に使われていたかもしれません。
この坂道は、小浜裕美に電話で呼び出された拓が、家から駆け出してきたときに通りました。
先ほどの、杜崎家と近い場所にあります。護国神社入口のすぐ側なので、すぐに見つけられました。
こちらは、拓が駆け下りた坂道の反対側から見たカット。アニメと同じように、道を下った先には海が見えています。浦戸湾です。
この杜崎家近辺のロケ地は、「海がきこえるを歩く」さんのサイトを参考にさせていただきました。ここの管理人さんは、『海がきこえる』めぐりを極めています。
この後は、ジブリ巡りとは関係なく、桂浜に行きたかったので、杜崎家からそのまま南下して浦戸大橋を渡るコースで行くことにしました。
当初予定していなかった高知空港に行くことも考えたんですけど、今はもうアニメ公開時の面影がまったく無くなるほど変わってしまったようなので、やめておきました。遠いですし。
桂浜に行く途中に、真っ白い像があったので、近くで見てみたら龍馬像でした。
ほんとうに、高知の龍馬人気はすごいですね。お地蔵さんより、龍馬。観音菩薩よりも、龍馬。もはや、神や仏の領域にいる龍馬です。これは、日本サンゴセンターの前にありました。
いよいよ桂浜も近くなってきました。あとは、浦戸大橋を渡るだけです。
しかし、この橋、歩道がめちゃくちゃ狭いんです。しかも、中央部を頂点とした勾配があります。
こ、これは、他に渡れる道ないかな~……、とちょっとだけ探しましたけど、橋はこれ以外ないのは一目瞭然。もう腹を括るしかありません。
このオレンジの道が歩道です。すぐ横を車がビュンビュン通っていきます。トラックも少なくありません。この恐怖がわかるでしょうか。
登り坂なので、自転車も思うように漕げません。突風で煽られたり、ハンドルがグネって横道に倒れたらもうアウトです。浦戸大橋を自転車で渡る恐怖を、誰か共有してほしい(笑)。
橋を渡りきると、もう桂浜はすぐそこ。太平洋が眩しい。自転車もスイスイ漕げます。道幅が広いって気持ちがいい。
さあ、到着しました。龍馬像がそびえ立っています。
実は、以前『海がきこえる』巡りをしたときにも、桂浜に来たことがあります。
そのときに見た龍馬像が、あまりに巨大で印象に残っていたので、もう一度来たかったのです。
しかし、久しぶりに見てみたら、記憶の中の龍馬像のほうが大きくなっていたことがわかりました。まあ、そんなもんですよね。
桂浜といえば、海津見神社の見えるこの景色ですね。『海がきこえる』の劇中に、桂浜は登場していませんけど、宣伝用に描かれたイラストがあります。
浜辺に座る武藤里伽子と、海にむかって石を投げる杜崎拓。青春っぽいですね。この絵は、DVDのジャケットにも使われました。
久しぶりに来た桂浜を満喫して、また高知駅のほうまで自転車で帰りました。
このとき、桂浜花街道から戻ったんですけど、この海沿いのサイクリングは、この旅いちばんの気持ちよさでした。
町のほうに戻ってきて、昨日は休みだった「コーヒーガーデン ムトー」さんに行きました。
『海がきこえる』の原作者、氷室冴子さんが作品の打ち合わせをしていた喫茶店ですね。
お昼ご飯に、シーフードカレーを注文。ここの奥さんに、『海がきこえる』めぐりをしていることを伝えたら、作品自体を知りませんでした。そんなにメジャーな作品ではないので、無理もないですよね。『ポニョ』のようにはいかないな~。
しかし、楽しくお話しさせてもらって、高知に来ても土佐弁が聞けないことを嘆いていたら、「あら、あたし土佐弁よー」と土佐なまりで話してくれました。優しい(笑)。今の若い人たちは、ほとんど標準語になっていて、40代以降の人は土佐弁が強いそうです。
考えてみれば、バリバリの土佐弁だった杜崎拓も、今は40代になってるのかな? もう、中年ですね。武藤里伽子との恋愛は、どうなったがやろか。
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