『シン・エヴァンゲリオン劇場版』来場御礼舞台挨拶が、3月28日に新宿バルト9で行なわれ、その模様が全国の劇場に中継されたので、見に行ってきました。本来であれば、バルト9で実際に見たかったんですけど、チケットの抽選に外れてしまったので、六本木のTOHOシネマズで中継を見てまいりました。
なんと、『エヴァンゲリオン』シリーズの舞台挨拶は、1997年以来、24年ぶりの実施とのことで、今回は新キャストも含めた、緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、三石琴乃、山口由里子、石田彰、立木文彦、岩永哲哉、岩男潤子、長沢美樹、優希比呂、伊瀬茉莉也、勝杏里、山寺宏一という、錚々たる顔ぶれの14名(敬称略)が登壇しました。
舞台挨拶は、9時と10時の回の上映後に行なわれました。全国に生中継されたのは、9時の回のみ。こちらは、マスコミも入っていないとのことで、実際に劇場に行った人しか見れない貴重なものとなりました。
ネットニュースになっているのは、すべて10時の回のものですね。
記憶に残っている印象的なことで言えば、アスカ役の宮村さんは、これまでに『シン・エヴァ』を3回観たそうで、観た後はファンの考察を見て楽しんでいるのだとか。
それから、最も笑いが起きたのが、映画の感想を求められたカヲル役の石田彰さんが、開口一番「ゲンドウくん! という気持ちになりました」という言葉。まだ映画を観ていない人には、伝わりませんが、「そのためにこんなことをしたの? ゲンドウくん!!」という感想だったそうです。
さらに、同じく感想を求められた加持リョウジ役の山寺宏一さんは、追い打ちをかけるように、「僕も渚司令と同じです」と笑いを誘いました。
とにかく、山寺さんが、盛り上げ・和ませ役で面白かったです。冗談だと思いますけど、台本を読んだときに「ここ”渚司令”って、誤植が……」と指摘したのだとか(笑)。
それから、伊吹マヤ役の長沢美樹さんは、これまでにも『エヴァンゲリオン』シリーズからは、実生活でも役に立つ台詞が貰えたといい、旧シリーズでは「不潔」という言葉を多用し、今作からは「これだから若い男は!」という台詞をこれからの人生で使っていくと冗談めいていました。
長沢さんは、『シン・エヴァ』を観て、エヴァンゲリオンは神話になると感じたそうで、「TVシリーズのOPを思い出しました」と言っていたのが印象的でしたね。
葛城ミサト役の三石琴乃さんは、『新劇場版:Q』を観たときにミサトが艦長になっていたことから、今回の『シン・エヴァ』において、ラストの予想はある程度ついていたとのこと。アヤナミレイ(仮称)役の林原めぐみさんは、「30代以降の人たちにとってはひとつの終わりであり、10代の人たちにとってはスタートになるかもしれない」とふり返りました。
主人公・碇シンジ役の緒方恵美さんは、「みんなを送り出して、シンジはまだエヴァの世界に残っている感じがする。みんなが、リピートして戻ってきてくれたときに、今でも私はいる」と締めくくり、ポカポカした舞台挨拶は幕を閉じました。