高畑勲 お別れの会ジブリ美術館で行なわれた高畑勲監督の「お別れの会」に参列してきました。献花をし、心の中でお礼を述べて参りました。
この会は、午前の部には生前に高畑監督と親交のあった関係者による式が執り行われ、午後の部では一般のファンが参加できる時間がもたれ、合計で約3200人が訪れています。



開始時間の30分程前に到着すると、待合所のテントに通され、そこでは高畑勲監督の生い立ちから、これまでの経歴を紹介する10分程のVTRが流れていました。もう、この時点ですでにウルッときてしまいます。

高畑勲 お別れの会

VTRの宴会シーンで、男鹿和雄さんが民謡のリズムで「高畑さんの言うことにゃ~♪ 人の顔にはシワがある~♪ 宮崎さんの言うことにゃ~♪ アニメの顔にはシワいらぬ~♪」と歌っていて、面白くて印象的でした。『おもひでぽろぽろ』の制作時に、顔にシワを入れるかどうかで一悶着あったという、あの出来事ですね。

祭壇と遺影は、高畑監督を「野に咲く花たちで囲みたい。ただ温かみのある草花たちで包みたい」という、宮崎駿監督の思いで飾られました。

そのほか、『おもひでぽろぽろ」にちなんだ紅花や、フランス芸術文化勲章オフィシエが胸に飾られた『パンダコパンダ』のパパンダのぬいぐるみ、親交のあったフレデリック・バック監督から贈られた人形、ユーリー・ノルシュテイン監督からの手紙などが会場に置かれていました。

また、午前の部では、「お別れの歌」として、『かぐや姫の物語』の主題歌を歌ったミュージシャンの二階堂和美さんが「いのちの記憶」を涙をこらえながら笑顔で歌いきると、最後に鈴木敏夫プロデューサーが「皆様のお別れの言葉を聞いていて、本当に素晴らしい会になったと思いました。ありがとうございました」とあいさつし、お別れの会を締めくくられました。

「高畑 勲 お別れの会」午前の部には、高畑勲監督と親交のあった以下の方々が参列されました。

主な参列者

大塚康生さん、小田部羊一さん、池田宏さん、才田俊次さん、月岡貞夫さん、鈴木伸一、近藤浩子さん、男鹿和雄さん、山本二三さん、友永和秀さん、ひこねのりおさん、古川タクさん、南雅彦さん、黒田昌郎さん、山下恭子さん、富沢和雄さん、小西賢一さん、富野由悠季監督、片渕須直監督、岩井俊二監督、樋口真嗣監督、山田洋次監督、大林宣彦監督、押井守監督、マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督、種田陽平さん、久石譲さん、二階堂和美さん、宮本信子さん、柳葉敏郎さん、瀧本美織さん、柳家小三治さん、益岡徹さん、竹下景子さん、西村義明さん、石井朋彦さん、井上直久さん、川上量生さん、角川歴彦さん、本名陽子さん、福澤朗さん、加藤登紀子さん、野々村真さん。