『となりのトトロ』といえば、「このへんないきものは、まだ日本にいるのです。たぶん。」というキャッチコピーが有名です。
このキャッチコピーは、糸井重里さんが考えたことで知られています。
しかし、実はあのコピーは、糸井さんが提案したものを、宮崎駿監督は一部変更しています。
当初、糸井さんが考えたコピーとは何だったのかというと、「このへんないきものは、もう日本にはいないんです。たぶん。」でした。
このコピーについて、糸井さんは「たぶん」とつけたことで、居るかもしれない、という意味を込めたわけですが、宮崎監督は「いるのです。たぶん」にしてほしいと要望しました。
これは、どちらのコピーでも意味としては、居るかもしれないし、居ないかもしれない、という意味になります。
しかし、「いるのです」と言ったほうが、「いないのです」といったときより、たぶんという意味が重くなるんですね。
出発点 1979~1996 |