夢と狂気の王国 零戦

宮崎駿監督は戦闘機が大好きで、中でも零戦に対しては憑りつかれるような呪縛があったといいます。小学生のときから零戦には不思議な霊力があり、ずっと付きまとっていたと語ります。
そんな愛してやまない零戦を、宮崎監督は3億円で購入しようとしたことがあったそうです。



それは『風立ちぬ』公開後のマスコミインタビューによって明かされました。

女房に一喝されて終わりました

――かつて、米国にある本物の零戦を買おうとしたそうですね。

宮崎:
飛行機は空中にある時が一番美しい。飛んでいるのを見たい、と思ったんです。それもアメリカ人ではなく、日本人が操縦しているのを。スタジオジブリの横の高圧線の下を飛んで欲しいとか夢見ていたんですが、女房に「バカもいい加減にしなさい」と一喝されて終わりました。

零戦に対して情熱的に語る宮崎監督と、奥さんに叱られた様子が目に浮かんでしまう出来事ですね。