『風立ちぬ』に出てきたお菓子“シベリア”を買いに、西東京市柳沢にある洋菓子店「サン・ローザ」さんに行ってきました。
映画で、主人公の堀越二郎がシベリアを購入するシーンがありますが、そのシベリアはサン・ローザさんで販売されているものを作画の参考にしたといわれています。
この情報が広まったのは、松本敏治さんという方のブログから始まったようです。『風立ちぬ』を見てシベリアを食べたくなった松本さんは、行きつけの洋菓子店「サン・ローザ」にシベリアがあることを思い出し、店を訪ねたところ、店主のおじさんから「スタジオジブリの人が、シベリア100個も買っていった」ことを明かされたといいます。
映画のヒットと相まって、この情報は新聞にも取り上げられ、シベリアを買いに来る客が引きも切らないことに。一時期は、毎日100個程売れており、生産が追い付かなかったそうです。
現在は落ち着いているけど、『風立ちぬ』のテレビ放映時は買いに来るお客さんが多かったいいます。そのときに、ニコ生でも紹介され、ドワンゴのスタッフさんが買いに来たんだよ、とおじさんは笑顔をみせました。
サン・ローザさんは、創業40年ほど。開店当初から、シベリアを扱っていたそうです。
シベリア人気も下火となって、扱っている店も減っていたところ、サン・ローザさんでは細々と販売を続けてきました。
そろそろ、生産の中止を考え始めたころに、スタジオジブリから100個の注文が入り、メディアに取り上げられ、一変したとおじさんは語ります。
こちらが、スタジオジブリのスタッフさんが購入していったシベリアと同じもの。
映画と同じ三角形。そっくりに描かれています。さすが、宮崎駿さんだなぁ。というのは、店主のおじさん談。
現在は、バリエーションも増えて、モカシベリア、パンプキンシベリア、さつまいもシベリアが販売されています。いずれも、1個100円です。
実際に、このシベリアを見て作画をしたかはともかく、スタッフの方々が実物のシベリアを認識するために、購入されたようです。
※追記:本店は2018年3月21日に閉店したようです。