ジブリというと、オリジナルの映画を作っているイメージの人もいるかもしれませんが、大半の作品は原作を基に作られています。
そこで、スタジオジブリ作品の原作本をまとめてみました。
ジブリが主張していると思ったことも、原作に書いてあるじゃん、なんてこともあるものです。
映像化しているので、もちろんジブリ作品オリジナルのシーンなどもありますが、原作に元々あったメッセージをジブリが代弁していることも多いです。
改めて、映画との相違点を探してみるのも面白いと思います。
『風の谷のナウシカ』
宮崎駿監督自身が描いたマンガ版『風の谷のナウシカ』。
1巻から2巻までをベースに映画化されている。
『火垂るの墓』
野坂昭如の同名小説が原作。
著者の体験をもとに綴られており、アニメにも負けない重みある小説となっている。
『魔女の宅急便』
角野栄子の同名小説が原作。ジブリでは、1巻をアニメーション化。
原作のほうは、6巻まで続いており、キキとトンボは大人に成長している。
二人のその後が気になる方は、続きを読んでみては。
『おもひでぽろぽろ』
岡本蛍が原作、 刀根夕子の作画による同名漫画が原作。
映画版の大人になったタエ子は、高畑勲監督が考えたオリジナルのストーリー。原作では、子供時代だけ。
『紅の豚』
宮崎駿監督が「月刊モデルグラフィックス」に連載していた『飛行艇時代』が原作。
漫画はショートストーリーとなっているため、映画オリジナルのシーンがほとんど。
『海がきこえる』
氷室冴子の同名小説が原作。
1990年より「月刊アニメージュ」にて連載されており、挿絵をジブリの近藤勝也さんが担当。
『耳をすませば』
柊あおいの同名漫画が原作。
ジブリで映画化する際に設定が変更されているので、少し違う印象を受けるかも。
『となりの山田くん』
いしいひさいちの同名4コマ漫画が原作。
映画のイメージそのままで楽しむことができる原作本。
『猫の恩返し』
宮崎駿監督からのリクエストで描かれた、柊あおいの漫画『バロン 猫の男爵』が原作。
『耳をすませば』と同様に、すこし映画とイメージは違うかも。
『ハウルの動く城』
ダイアナ・ウィン・ジョーンズの『魔法使いハウルと火の悪魔』が原作。
映画では説明されていなかった設定などが、原作を読むことで解る部分もあるかも。
ちなみに、原作で戦争は描かれていない。
『ゲド戦記』
アーシュラ・K. ル=グウィンの同名小説が原作。
映画では、主に3巻の『さいはての島へ』を基に作られている。
『借りぐらしのアリエッティ』
メアリー・ノートンの『床下の小人たち』が原作。
映画と比較すると、設定が多少異なる。原作の舞台はイギリスであり、少年とアリエッティの関係性も若干違うものを感じる。
『コクリコ坂から』
佐山哲郎が原作、高橋千鶴の作画による、同名漫画が原作。
時代背景や物語の掲示方法など、違うところもあるけれど、主題はほぼ一緒。しかし、原作にカルチェラタンは登場しない。
『風立ちぬ』
宮崎駿監督が描いた漫画『風立ちぬ』を原作としているが、ストーリーの骨格は、堀辰夫の書いた同盟小説が基となっている。
登場人物の設定などは違うけれど、同じ精神性を感じられる。
『かぐや姫の物語』
日本最古の物語とされる、古典『竹取物語』が原作。改めて読み返すと、2時間を超える長編アニメーションとして作りあげた凄さが再認識できる。
『思い出のマーニー』
ジョーン・G・ロビンソンの同名小説が原作。
心理描写が多く、感情移入しやすい小説。映画では北海道だったけれど、原作ではイングランド北東部ノーフォークの入江が舞台。
『アーヤと魔女』
ダイアナ・ウィン・ジョーンズの同名小説が原作。
ダイアナさんの原作を扱うのは、スタジオジブリ作品では『ハウルの動く城』に続いて2作目となります。