「大きな風立ちぬ GIANT PAPER 宮崎駿とジョン・ラセターふたりのこと」を入手しました。
わかってはいたけれど、実際に見てみるとほんとうに巨大ですね。折り目をつけたくなかったので、持って帰るのに四苦八苦して、今度は読むのに一苦労。どうして、こんなサイズで作ったんでしょう(笑)。

内容のほうは、鈴木さんのインタビューに、叶精二さんの寄稿文、宮崎×庵野×ユーミンの『風立ちぬ』完成報告会見、市川真人さんの『風立ちぬ』考察などなど、盛りだくさんです。



鈴木敏夫プロデューサーが語る、宮崎駿監督とジョン・ラセター氏の友情話を一部抜粋します。

鈴木敏夫が語る 宮崎駿とジョン・ラセター ふたりのこと

ラセターほど宮崎作品のアメリカでの成功を願ってくれた人はいません。『もののけ姫』以来、英語版の監修もずっと手掛けてきてくれました。監修者によっては、英語版にする過程で原作に大きな変更を加えることがあるんですが、ラセターはどこまでも原作を尊重してくれます。
ただ、彼が監修した中で、たった一本、それも一行だけ台詞を加えて作品があります。『千と千尋の神隠し』でした。千尋たち一家が家に帰るラストシーン、お母さんが一言、「千尋、明日から学校だからね」と言うんです。
じつはピクサー作品には必ずそういうセリフが入っているんですよ。冒険もいいけれど、最後は日常に帰る……それがラセターの哲学なんでしょうね。

 

アニメーション史に名を刻むふたりのこと

映像研究家・叶精二が紐解く、宮崎駿とジョン・ラセターの映像表現。

 

宮崎×庵野×ユーミン 完成報告会見全文掲載

『風立ちぬ』でコラボレーションした宮崎駿・庵野秀明・松任谷由美。日本を代表する3人のクリエイターが同席した会見の模様を全文掲載。

 

小説家・堀辰夫から巡る『風立ちぬ』

宮崎駿は、堀辰雄の小説『風立ちぬ』といかに対峙したのか。文芸評論家・市川真人が鋭く考察。

 

メガネ男子と風立ちぬ

福田里香氏が語る、ジブリ作品におけるメガネ男子。